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IT資産の標準化・最適化はBPMと似ている?

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先日(10/4)にIAITAM ACE Japan 2017というイベントでブース出展させて頂きました。

ご来場いただいた皆様、ありがとう御座います。

今回はこのイベントを通して感じた事、お伝えしたかった事を書き留めたいと思います。

少し場違いでした(笑)

ユニリタはIT資産(ハードウェア、ソフトウェア)を棚卸し、その資産が存在するロケーションや、関連するアプリケーションシステム、それが支える業務プロセス等を”モデル化”する、ARIS(アリス)というモデリングツールを出展していました。実際、IT資産をARISでモデル化し、例えば、あるソフトウェアに関する脆弱性が報告された時に、どのシステムや業務プロセスに影響が及ぶか、といった分析にご利用頂いている事例があり、お立ち寄りいただいたお客様にご紹介していた訳です。ところが、会話がいまいち噛み合いませんでした。

 お客様: 「ビジュアルはわかり易いですね。」

 私:   「はい。ライセンス管理だって、このように表現できます。」

 お客様: 「へー。ところで、これらのモデルはどうやって生成されるの?」

 私:   「手書きです。」

 お客様: 「・・・・(失笑)」

セッションが始まり、お客様が講演会場に入っていかれた隙に、周りの他社のブースを拝見し、気が付きました。今時のIT資産管理ソフト、特に本セミナーの主題であるSAM (Software Asset Management) の世界では、資産情報の自動収集が当たり前です。ソフトウェア提供元のベンダーとインターネットで繋がり、各種ソフトのカタログ、その保守期限、契約形態まで取り込むことができます。「IT資産の可視化ツール」としては、とても勝負にならないと感じました。

それでもお伝えしたかった事

現状のIT資産情報の棚卸・維持管理については、その筋の専門ツールやサービスに任せた方が良さそうです。

しかし、現状の可視化をするだけでは「バラバラで統制が効いていないことが解る」「追加請求されるリスクがたくさんあることが解る」「グローバルで包括契約すれば費用をもっと削減する余地が結構あることが解る」だけである、とも言えます。その”まずい”現状から、あるべき姿だと思える状態に向かって、どのように変わってゆくか? その状態をいかに保ってゆくか? が大切。でもそれが難しいのです。

  • 事業部が勝手に仮想環境を増やし、システムを作ってしまう
  • デジタル変革の時代、従来のコーポレートITとは異なる種類のソフトウェアが出現する
  • IT資産の標準化よりも、購入時の価格(値引き率)の方が優先事項である
  • 企業買収により、標準に定めたものとは異なるIT資産が一気に増える
  • 退役させる技術で生きてきた人材の行き場がなくなる
  • 海外拠点には口を出せない

IT資産を標準化/最適化してゆく活動に対する阻害要因を挙げ始めればきりがありませんが、実はこれらの悩み事は、業務プロセスを標準化/最適化してゆこうとするBPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)において対処すべき課題と、ほぼ一緒です。

  • 事業部が勝手に業務を作ってしまう
  • デジタル変革の時代、従来の業務とは異なる種類の業務が出現する
  • 業務の標準化よりも、コスト削減の方が優先事項である
  • 企業買収により、標準に定めたものとは異なる業務が一気に増える
  • RPAやAIにより、なくなる業務で生きてきた人材の行き場がなくなる
  • 海外拠点には口を出せない

そもそも、BPM(ビジネスプロセスマネジメント)って何ということを詳しく知りたい方は、以下の記事でその目的や課題などを詳しく解説していますので、ぜひご参照ください。

>> BPM(ビジネスプロセスマネジメント)とは?

BPMを手段に使おう

業務を標準化し、戦略を現場に落とし込めない企業で、IT資産だけは標準化し、最適化できるでしょうか。IT部門にそれほどのガバナンス力があれば、そもそも現状のようにはなっていないでしょう。ITは経営や業務プロセスを支えるものです。業務プロセスに統制がかけられていなければ、ITがバラバラになってゆく事は当然だと思います。

BPMというフレームワークには、業務プロセスを主軸とする企業のさまざまな資産(組織やルールやデータやシステムやインフラなど)を可視化し、標準化と最適化をデザインする手法、標準を展開しガバナンスをかけるための体制と制度、継続的改善を回すため方法論が含まれます。ご興味があれば、是非、下段バナーのリンクからホワイトペーパーをご参照ください。

まずは現状把握しなければと、SAMに取り組まれることを否定するものではありません。その先にご検討いただきたい事としてご紹介にあがりました。

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