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社内外の「インフォメーションフォロー」はビジネスを変革する

前回のブログから少し遠ざかってしまった。前回は

 

 

という話をした。もう少しこの話を続けたい。企業は情報をデジタル化しているようでしていない。全くしていないというつもりはないが、デジタル化がストーリーに基づいてできているかというとそうでもないケースが多いと言いたい。

 

ある企業が

 

「採用に人工知能を使って書類選考をする」

 

とニュースに出たばかりなので、人事面でのインフォメーションフローについて考えてみようと思う。これはビルゲイツの著書"Business @ the Speed of Thought: Succeeding in the Digital Economy"でも少し触れられている。改めて考えると、ビルゲイツは20年近く前に、今の時代を予測していたことになる。それはさておいて人事面でのデジタル変革である。

 

まず、採用する時には履歴書が送られていくる。私も採用面接をするので、履歴書を見るが、よく書かれていると思うものと、うんざりする履歴書と色々だ。とにかく、企業と学生の最初の接点は履歴書(エントリーシートを含む)である。大きな会社になればなるほど、履歴書だけで一次選考を行うことが多いだろう。大学でどのような勉強をしてきたのか?成績はどうなのか?勉強だけではなく、課外活動にも熱心だったのか?大学での苦労話は書かれているのか?それとも成功体験だけを書いているのか?当社に必要な人材の素養を持っているのか?様々である。
何がいいか悪いかはわからない。大学の成績が悪くても、企業に入って成功する人間もいる、一方で課外活動だけに熱心であっても、しっかりとした理論を学んでいないため、会社に入ってから苦労をする人間もいる。これもダイバーシティの一つである。人事部門はこの様々な情報の中から自社の中で成功をする人間を見つけないといけないから大変である。

 

ほとんどの企業は履歴書を残していると思う。恐らくは、紙のままか?あるいはその紙をpdfにした

 

「本来の電子化ではないやり方で電子化しているもの」

 

があるだろう。どちらにしても、何年かして

 

「新商品のプロジェクトを組みたい」

 

と考えた時、どのメンバーをアサインするか?」を考えれば、履歴書も一つの参考書類となる。履歴書だけでは判断できない。会社に入ってからの成績や行動あるいはその本人が

 

「何かを提案できる能力があるか?」

 

などがプロジェクトメンバー選考の参考にされるだろう。むしろ、履歴書よりも会社に入ってからの成績で選択されることは多いかもしれない。しかし、

 

「新しいデジタル変革」

 

を行うための「新商品プロジェクト」であればどうだろうか?今回のプロジェクトでは人工知能を使うとしたら、生半可な知識では乗り越えられないかもしれない。プログラミングの経験があっても、統計学の経験がなければ、全く歯が立たないかもしれない。しかし、大学で経営学を先行した学生で、統計情報を扱える人材がいたとしたら、その従業員は候補になるはずだ。プログラミングの経験がなくても、プロジェクトメンバーとしてはアサインしたいと思うかもしれない。

 

この時に、

 

1)履歴書がどのような形でデジタル化されているか?
2)会社に入ってからの成績や活動がデジタル化されているか?

 

は大変重要である。履歴書の中の大学での選考科目までデジタル化されているだろうか?成績は紙でもらっているかもしれない。大学からそれをデジタル情報でもらっていればどうだろうか?

 

新しいプロジェクトの候補者選定だけではない。例えば、海外の工場長として赴任できる候補者を選考したいときはどうか?

 

「大学での語学専攻がどうだったのか?」

 

海外留学の経験があるのか?などが欲しい。グローバル企業で必要としている情報である。企業の中では、幹部社員として必要とする能力とプロジェクト推進メンバーとして必要とする能力は違う。しかし、人事部門はそれらを十分に把握しているだろうか?日々の業務で行われている活動は事業部門の中で把握はできていても、全員の能力を人事部門で把握できていることはほとんどない。だから、

 

「幹部社員を選考できても、プロジェクト推進メンバーまで選考できるだろうか?」

 

が問題となる。これは日々の業務データ、例えば過去にどんなプロジェクトにアサインされたか?がデジタル化されていれば、それを使って意外なところに、意外なメンバーを選出することが可能であるかもしれない。

 

いくら人工知能を導入しても、そのようなデータが揃っていないと正しい選択ができない。これは人間でも人工知能でも同じである。だから、

 

「インフォメーションフローがデジタル変革の一丁目一番地」

 

であるともう一度言いたい。

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