あまりにネット上でBuzzったので、今更ながらこんなとこに書くのもアレですが、
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー PARTⅡ」で、
主人公マーティがタイムトラベルして辿り着いたのは、2015年10月21日。
現実に『その日』を迎えた今、
「あの映画はどこまで今の技術を予言していたか?」
みたいな記事が多く出回っています。
タブレット端末、ウェアラブルデバイス、3Dホログラムなど実現化したものは数々ありますし、
あとは、自動で紐が締まる靴(劇中では「NIKE AIR MAG」という名前)を、
本当にナイキ(NIKE)が発売するというニュースもありました。
(製品名は「NIKE MAG」で2016年春にオークション形式で発売とのこと)
↑これこれ(これは映画のワンシーン)
そんなニュースの中でも一際話題になってたのは、
ホバーボード(空中に浮遊するスケートボードのようなもの)について。
今年の8月に、突如、トヨタ自動車の「レクサス(LEXUS)」がホバーボードを開発、
公開された動画はかなりセンセーショナルなものでした。
理屈としては、この地面の下に磁気を纏ったレールが埋めてあり、
ボード本体と反発させて、レール上を走らせることができるということで、
要はスケートボードサイズのリニアモーターカーのようなもの。
この動画内でモワモワ出ている煙は、ボード内部の装置を
液体窒素で冷却し、超伝導を起こすために生じた副産物。
個人的にはビジュアル面でかなりいい味出していると思います。
なんかカッコいい。
ところで、現実のホバーボードは、まだまだ課題も多くあり、
映画の中で登場するものには遠いですが、
仮に、映画どおりのホバーボードが実現したとすれば、
消費者である僕らは、何を享受できるんでしょうか。
ここからは妄想タイムです。
「ホバーボードってなに?」
「宙に浮いたスケボーみたいな乗り物だよ!」
もし、情報がこれだけだったとしたら。
『宙に浮いたスケボー』から想像するならば、期待するのはスケボーの上位互換。
何となく若い子の乗り物のような気がしますね。
街中を走らせて、スピードが出て、漕ぐのに体力も使わない。
コンパクトだから、車のような渋滞も発生しない。
雨の日は使え無さそう。レインコート着ればイケるかも。
「ホバーボード通勤」なんてのもアリかもしれません。
家から駅までのみ使うとしたら、最寄駅に着いたときにどうしましょう?
駐車場は無さそう。代わりにコインロッカーに預けるとか。
会社まで持ち運びするのはちょっと重そうですしね。
スケートボードの延長で考えると、妄想はこの辺で止まってしまうのではないでしょうか。
実際、用途や利便性としては、原付に毛が生えた程度のような。
販売価格については、原付だと10~20万円ぐらいだから、その辺との勝負になりそうです。
・・・あぁ、なんと貧困な想像力か。
仮に原付ぐらいのスピードが出るとしましょうか。
家から駅まで原付で10分だったら、ホバーボードでも10分ぐらい?
いやいや、ただの速いスケボーじゃないんです。
「宙に浮いているスケボー」なんです。
上記の「LEXUSホバーボード」の動画の中に水上を走らせるシーンがあります。
元ネタとなる映画の中でも水上を走らせていました。
つまり、舗装された道路の上を走る、という前提が間違っていることを
強い説得力を持って示してくれています。
例えば、川の上を走って大きくショートカットすれば、
原付で10分の距離が、ホバーボードで3分、なんて事が有り得るかもしれません。
スケボーどころか、モーターボートの代替品になる可能性もあるのです。
百聞は一見にしかず。
この、宙に浮く、ということを目の当たりにしたら妄想は一気に昇華します。
僕らの部署で展開するサービスは、「リアルタイム」をキーワードにしています。
連続的に発生するデータを、「その瞬間」に活かしてアクションするということ。
ただ、お客様先で、現場の方々からは
「バッチ(処理)じゃだめなの?」
という反応を頂くことが多々あります。
リアルタイム(=その刹那)ではなく、多少の時間差が生じるにしても、
小刻みに設定したバッチ処理で、然程、業務は変わらないのではないのか。
もしかしたら、バッチでも良いのかもしれません。
今の業務のスピードを上げる(サイクルを高速化させる)だけならば。
リアルタイム性がもたらすものは現行業務の改善ではありません。
「リアルタイムの革新性」なんてベンダーが言うと、なんだか胡散臭く聞こえてしまうかもしれませんが、今の業務をスピードアップさせる、という切り口だと、袋小路にハマってしまいます。
営業がお客様から新たな情報を得たその瞬間、
現場で在庫が枯れたその瞬間、
ユーザがちょうどスマホを使っているその瞬間、
刻々と変わる為替指標、天気、交通情報・・・
「今までに無かったこと」に対する妄想をもう少し広げてみませんか?