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他でもない話 ~インシデントデータと「その他」データの見直し~

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「カテゴリ」や「分類」が設定されているデータを分析していると

「その他」の件数が、割と多い

という状況に遭遇することがあります。

インシデントデータを考える

例として、インシデントデータを考えてみましょう。

古い記事で恐縮ですが、以下のブログ記事ではインシデントの区分分けを提案しています。
この区分に従って分類された、インシデントのデータを分析するケースを考えてみます。

インシデントの分析ってどうすんの?
http://www.unirita.co.jp/blog/systems-operation/it-service/20140806.html

具体的には以下の状況です。

  • インシデントは、「トラブル」「Q&A」「要望」「その他」で、カテゴリの分類が行われている
  • インシデントのうち、「トラブル」に属するものは、さらに「ハードウェア」「ソフトウェア」「インフラ」「ヒューマンエラー」「その他」で、サブカテゴリの分類が行われている

このようにして区分分けされたデータを集計するとき、「その他」に属するインシデントは、他のどの分類にも当てはまらないインシデントなので、少ないのではないか、と考えてしまいがちです。例えば下図のイメージです。

ところが、実際にデータを集計してみると、「その他」に属するインシデントが割と多いことがあります。下図のイメージです。

「ハードウェアに次いで多発しているトラブルって何?」という話になり、該当するインシデントデータを調査して内訳を調べることになります。

ただ実際には、1つの分類が25%に達しているわけではなく、あくまでも既存の4つの分類に当てはまらなかったインシデントの合計が25%に達しているだけです。内訳を調べて数の多いものを分類に追加するなど、カテゴリやサブカテゴリを整理して再分類してみると、「その他」のデータは分割されていき、現状をより正しく反映した割合分布が得られると思います。

その他に区分されたデータの見直し

データに対してカテゴリやサブカテゴリを設定した後、途中でカテゴリの見直しを行わずにデータを溜め続けると、溜めたデータを分析しようとする段階になって、上記のようなことが起こる可能性があります。

データを起票する際に、以下のような状況が起きていないでしょうか。

  • 内容に当てはまるカテゴリがなく、仕方がないので「その他」に分類している
  • カテゴリAとカテゴリBの境界線上にあるような内容で、どちらに入れるべきか判断できないので、仕方なく「その他」に分類している
  • 最近、「分類:その他」のデータばかり起票している気がする

そのときは、カテゴリを見直すタイミングが来ているのかもしれません。

現状の再確認として、「その他」のデータがどれ位あるのか、確認してみてはいかがでしょうか。

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