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HRT(ハート)で実践!幸せになれるITサービスマネジメント

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ITサービスマネジメントに関する記事を担当するということで何か書くことないかなぁと考えていたのですが、自分の業務が開発ということもあるので開発界隈でどういったマネジメントがされているのか?というような視点で、書籍などで読んだ内容でITサービスマネジメントに持ち込める考え方などを自分の考えを絡めて書いていこうかと思います。

今回は『Team Geek -GoogleのGeekたちはいかにしてチームを作るのか』の中で紹介されているチームで働くときの絶対に忘れてはならない”HRT(ハート)原則”の紹介をしようかと思います。

HRTとは以下の頭文字をとったものになります。

  • 謙虚(Humility)
  • 尊敬(Respect)
  • 信頼(Trust)

本にはこの言葉の続きとして以下の説明がされています。

あらゆる人間関係の衝突は、謙虚・尊敬・信頼の欠如によるものだ。

なぜこの原則を紹介したかというと、ITサービスの現場で運用と開発の対立ということがよく聞かれるためです。

曰く「開発がデグレさせたために顧客に安定的にシステムを提供できない」、「運用がのろのろするから機能追加がさっさとできない」というような。

どちらも自分の職務に忠実にあろうとしているのでしょうけど、そんな言い合いは何もいいことを生み出しません。言い争う前にお互い力を合わせて問題を解決した方が断然いいね!です。

HRTは対人関係をうまく行かせるコツのようなものだと感じます。どんなにプロセスを整備しようと、どんな便利なツールを導入しようと、ITサービスマネジメントに関わるのは結局「人」なので、HRT原則にのっとった対応を行うことで最終的に部門間の摩擦(無駄な調整工数)を軽減させ、ビジネスをうまくいかせることが出来るのではないでしょうか。

そもそも効率性重視、標準化の鬼とも思える欧米社会。その最先端に位置する企業であるGoogleのエンジニアが「HRTが大事」と言うのですから、やっぱり”効率”という言葉だけでは人の感情は処理しきれない部分があるのでしょうね。

本では基本的に開発チームのことについて書いてありますが、「HRT原則」はヒト対ヒトの対応を行うときには必ず使える考え方ですので、仕事のみならずプライベートでも大事にしていきたい考え方だと感じます。


Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

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