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始まる!ビジネスマンを巻き込む 『ストレスチェック制度』

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ストレスチェック制度」が、多くの事業者に義務付けられました。

 

ニュースなどで取り上げられ始まることは知っていましたが、どういった制度なの?どう関わってくるの?というところがわからなかったので、今回は調べながら徒然思うままに書きたいと思います。

 

ストレス社会の現代といわれておりますが、同じ環境でも、ストレスを全く感じなかったり、反対に強いストレスを感じたり、ストレスを感じとってくれないことにまたストレスを感じたり(笑)、と人によってもストレスの感じ方が違いますよね。

 

また、ストレスを窮屈に感じる人もいれば、ストレスがある方がむしろ闘争心が湧き生き生きとするよという人がいるように、ストレスとメンタルの相関性はまだ十分には解明されていないようです。

 

とはいえ、厚生労働省の調査によると、働く人の6割超が強いストレスや悩みを感じており、さらにメンタル問題を抱える人の3割超が会社を退職、2割が通院 or 長期休職・復職を繰り返しているという実態があるようです。

 

では、「ストレスチェック制度」ってなんなの?というところですが、平たく表現すると、
「従業員50人以上の事業所に対して、年1回、うつなどのメンタル不調を未然に防ぐことを目的とした検査を義務付ける制度です。(初回は2016年11月末までに実施)

 

また、このストレスチェックは「個人向けの分析」と「職場全体の分析」の2種類に分けられます。

 

【個人向けの分析】
結果を元に、高ストレス者かどうかを判定し、労働者に直接通知
  ↓
高ストレス者に該当し、本人希望をすれば医師による面接指導を受けられる
  ↓
医師が「必要」と判断した場合、残業や休日出勤の削減などの改善策を実施するよう、事業者に意見する

【職場全体の分析】
実施者が個人の結果を職場ごとに集団的に分析し、事業者に提供
  ↓
事業者は職場環境改善に活用する

 

ストレスチェックに決まった調査票はなく、実施者側で自由に作成できるため、実際に実施するものと少しイメージが違うかもしれませんが、以下のURLからストレスチェック(57項目)が体験できましたので、早速体験してみました。

 

■こころの耳 5分でできる職場のストレスセルフチェック(厚生労働省)
http://kokoro.mhlw.go.jp/check/

 

体験してみての感想として、
57項目と項目数は多いものの、直感で回答できるように工夫されていて、簡単に自分のストレスチェックを体験するには便利だなという印象を受けました。

 

ただ、実際に回答していく中で、このように回答していくと高ストレス者と判断されそうだな、という項目も多く、正しく制度の目的や個人情報の取り扱いについて認識されていないと、「偽装・高ストレス者」を装ったり、「わざとストレスのない回答」をしてしまう人がでてしまう可能性があるように感じました。

 

ちなみに、個人の結果は本人の同意がない限りは会社に通知されないよう、配慮されているようです。

 

・ ・ ・

つらつらと今回は「ストレスチェック制度」について書きましたが、この機会に自身のストレスと向き合い、自分・家族・部下・上司との付き合い方を振り返ってみてはいかがでしょうか?

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