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情報処理システム高信頼化教訓集から考えるITサービスマネジメント観点からの障害対策~ひきこもり情報システム部門はいらない~

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さて、2016/3/31にIPAから「情報処理システム高信頼化教訓集(ITサービス編)」2015年度版が公開されました。

これはITサービスを担うシステムにおいて類似障害の再発防止や影響範囲縮小を目的に、ソフトウェアに起因する障害関連情報を収集・分析し、対策の整理・体系化を行った上で業界・分野を越えて共有するために、障害情報から得られた経験やノウハウを「教訓」として普遍化して取りまとめたものとなっています。

その中で書かれているガバナンスマネジメント領域の教訓をITSMの観点で原因プロセスごとに分類すると、よく問題箇所になるプロセスは「事業関係性管理」「キャパシティ、パフォーマンス管理」の部分になるとのこと。

また、技術的な領域での問題として多く挙げられるのは、「変更管理」「構成管理」になっています。

構成管理がしっかりしていないと他プロセスに対して必要な情報を提供することが出来ず、システムの変更がどのような影響を与えるのか、誰にインパクトがあるのかということが把握できなくなります。

こういったことを防ぐために情報システム部門は何をすべきなのでしょうか。

まずはユーザ部門と仲良くなることから始めるべきです。

情報システム部門は正しいシステム構成を把握するとともに、ユーザ部門にコネクションを持つようにし、システム変更時に適切な利害関係者を招集することで、システムに要求すべき適切なキャパシティやパフォーマンスを把握できるようになり、システムの信頼性を高めていくことが出来るようになります。

 

情報システム部門の役割は安定運用という時代は終わりました。そもそも情報システム部門の黎明期から考えると、ITサービスに求められていたことはITによる業務効率化による全社的な業務改革なので、安定運用は目的ではないですよね。当たり前品質を求められているだけで。

ユーザ部門に情報システム部門が出向いていくことで、これからは情報システム部門こそがビジネスをドライブしていく存在になり、利益に貢献する事業部へと改革していこうではありませんか!

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