前回(7月3日)の投稿で、帳票ツールを使用したプリンタ制御コマンドの挿入について触れました。今回はもう少し詳しくお話をします。
プリンタ制御コマンドは、プリンタの種類によって様々です。一例をあげますと、
XEROXプリンタ
DJDEコマンド
Canon高速プリンタコマンド
IBM InfoprintManager Infoprintコマンド
などなど。これらのコマンドを使用して、各種プリンタに給紙トレイの変更や片面/両面印刷等の指示を出すのですが、コマンドを使用する為にはレポートデータの所定の位置にコマンドを挿入する必要があります。上位アプリケーションから出力されてくるレポートデータには当然ながらコマンドは挿入されていません。
そこで、プリンタ制御コマンドをレポートデータに挿入する為のアプリ開発が必要となりますが、レポートデータのフォーマットはものによって異なっている場合が多く、いちいちアプリ作成をするには工数が掛かりすぎて大変…そんなときに活躍するのが、帳票ツールです。
上記の画面のように、出力先のプリンタを選択して下部のコマンド部分に任意のコマンドを入力します。するとレポートデータの出力結果はこのようになります。
帳票ツールが自動的にコマンドの挿入位置を判定し、コマンドを挿入してくれます。また、逐一切り替える必要のないコマンドに関してはファイルでデフォルト値を指定しておくと、自動的にコマンドのデフォルト値をを挿入してくます。いちいちアプリでコマンドを挿入しなおす必要はありません。
帳票ツールを活用して工数を削減していきましょう。