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導入事例 / 旭化成株式会社様

ETLを最大限に活用して、
低コストで検索時間1/50を実現

~無理と無駄のないシステムに刷新し、2,400 時間/ 年の業務効率化を達成~

ETLを最大限に活用して、低コストで検索時間1/50を実現

旭化成

総合科学メーカーとして創業した旭化成株式会社は、サランラップに代表されるケミカル・繊維事業の「マテリアル」領域、住宅・建材事業からなる「住宅」領域、医薬・医療・クリティカルケア事業からなる「ヘルスケア」領域という3つの領域で、「世界の人びとの“いのち” と“くらし” に貢献」をグループ理念に、社会に新たな価値を提供しつづけています。

同社では、グループ事業を支えるDWHである購買実績検索システムの老朽化に伴い、ユニリタの「Waha! Transformer」をデータ連携基盤として採用。新システムへリプレイスを実施した結果、検索レスポンス1/50を達成、利用者の利便性を向上させました。今回、リプレイスプロジェクトを推進された購買・物流統括部の佐々氏に、製品選定のポイントや導入効果について伺いました。

旭化成グループの1,200 人が利用

旭化成グループで扱う原材料、製造設備、資材、間接材は取扱い金額で約2,500 億円を超える金額となっています。これらの膨大な調達に関わる業務の効率化のため、2000 年に購買業務システムを構築、同時期にデータ検索システムも構築しました。利用者は調達したい依頼部門だけに限らず、契約部門による価格折衝時の発注履歴の参照、経理部門による購入実績の確認、原材料管理部門による月末在庫の確認など利用シーンは多岐にわたり、1,200 人が利用しています。

処理速度の低下を運用では回避できず、システム刷新へ

このデータ検索システムは、2014 年のサーバ更新に伴いシステム刷新が行われましたが不具合が発生し、以前のシステムに戻しました。

しかし、事業の成長・拡大に伴い、利用者の増加、データ量の増加(年間20%増)により、検索時間は2 分以上かかるレポートが多々発生したため対策が急務となりました。対策をシステム部門と議論しながら、アクセス集中を回避する運用を実施したり、データベースのインデックスチューニング、データ分割も行いましたが、大きな改善は見られないことと、稼動OS のサポート切れが近いことから、根本的解決を図るべく、システム刷新プロジェクトが発足されスタートしました。

3 社コンペでベンダーとツール選定後、構築スタート

プロジェクトでは、購買業務の効率化を目的に2つの目標を掲げました。1つはサービスレベルとして「全レポートの検索時間を30 秒以内」に設定、2 つ目は「操作ステップの削減」です。どちらも達成すれば、利用者1,200 人× 削減時間=業務効率化となります。

この目標を達成すべく、BI ツールと開発ベンダーの選定を行いました。選定ポイントは検索速度、コストバランス、Excel との親和性などです。

ユニリタ A社 B社
提案ツール(BI) ○処理速度が速い ○機能充実 ○処理速度が速い
提案ツール(ETL) ◎文字コードエラー等発生せず ○HW の仕様により全件取込できず △取込エラー発生多数
コスト(開発費) ○開発範囲を絞る提案あり ○要件定義次第 △開発工数が膨大
コスト(ハード、ソフト) △ライセンス費用が高額 △HW の要求仕様が高い ○ライセンス費用は安価
提案内容 ◎将来の拡張性等 ◎機能の先進性等 ○独自色が少ない
Excel との親和性 ◎アドインで より便利 ◎自動で最新結果を エクセル表示 ◎アドインで より便利
既存システムとの 操作性の違い ◎操作感が近く 操作ステップ減 ○操作が大幅に 変わる ○操作感が近く 操作ステップ減
担当者の熱意 ◎非常に高い ○営業は積極的 △担当者が交代

実績のあるベンダーならではの提案

そして、3 社の提案を比較検討した結果、ユニリタに決定しました。 「ユニリタの提案は、ETL を最大限に活用したもので、既存のDWH を 残し、再構築範囲の縮小による開発費用の削減という他にない提案で、 担当者の業務課題への理解も深く、期間どおりに目的のシステムを作 り上げる熱意を感じるものでした」と旭化成 購買・物流統括部 佐々氏 は当時を振り返ります。BI ツールはDr.SUM EA Datalizer for Web を採 用しました。既存システムとの操作性の違いが少ないことと、アドイン によりExcel からの利用ができ親和性が高いことが決め手となりました。

システム全体イメージ

強力なデータ加工

その後、実行可能検証を行いました。検証ではオンラインDB、既 存DWHから再度DWHを作るわけですが、危惧されていたシステム環境の相違から発生する文字コードの問題はすべてWaha! Transformerの強力な文字コード変換機能で吸収したため、元データはエンドユーザが見る場面でもそのまま再現できることができたため、心配ありませんでした。

次に6 ヶ月のシステム構築、2015 年11 月にシステムを刷新する運びとなりました。刷新後は、活用していただくための啓蒙活動として、全国18 拠点で説明会を実施し、約600 人が参加しました。この説明会でいただいた利用者からのフィードバックは、要望として順次システムに反映し、より使いやすいシステムを目指しています。また、今回の刷新に伴い、前システムで課題となった検索速度低下の対策としてハードウェアまでこだわり、ディスクI/O ボトルネックを解消するSSD を導入しました。また、DR(災害復旧)対策としてP2V によるDR 環境を構築できる環境を整えました。

無駄と無理のないシステム構成

なお、今回のシステム構成では刷新前の既存のDWH を残し、Waha! Transformer でデータを抽出加工し、Dr.SUM EA へ投入しています。この構成は、再構築時の範囲を縮小し、開発費用を抑制する目的もありましたが、現在はオンラインDB からデータを移行して加工しない監査証跡用の実績用のデータベースとして利用しています。したがって、購買システムのオンラインDB、監査証跡・実績用の既存DWH、検索用のDr.SUM EA と用途とアクセスを明確に分けることができました。明確に分けることで、リスク分散とセキュリティの確保、また今後のシステムの改修や他システム連携などの拡張時でも影響範囲がわかり、リスクとコストを抑えることが可能になると考えています。

劇的な効果を実感、120 秒が3 秒へ

今回、目標に掲げていた検索時間の削減については、通常の状態(月の中旬ごろ)での検索時間が2 ~ 3 分、混雑時(月初3 日ほど)の状態で5 ~ 10 分以上かかっていたものが、3 ~ 5 秒となったことから、定量的には3 分短縮×4,000 回/ 月=12,000 分/ 月短縮となり、グループ全体では年間2,400 時間の効率化ができたといえます。また前システム時に課題だったアクセス集中は回避でき、データベースもチューニングなしで高速稼動、データ件数が増えても遅くなることもなく満足する結果となりました。今回の刷新のタイミングで、肥大化した360のデータ項目も15%削減でき、高速化に貢献できたと考えています。また、サーバOS もメーカーサポートが受けられるWindows Server 2012 となり、安心して使い続けることができます。

新購買データ検索システム

旭化成グループでデータの可視化と活用へ

佐々 勤 氏
購買・物流統括部 企画管理部
課長
佐々 勤 氏

今回、導入したWaha! Transformer は、さまざまなシステムの連携、データの加工を一手に行えるデータ連携基盤です。今後は、購買システムだけでなく、ERP システムとシームレスなデータ連携など、社内外の業務データを横断的に利用し、データの可視化などデータ活用をグループ内でさらに進めていきたいと考えています。

会社概要

名称:旭化成株式会社
設立:1931 年5 月21 日
従業員数:32,821 人(連結)
事業内容:繊維・ケミカル・エレクトロニクス事業からなる「マテリアル」領域、住宅・建材事業からなる「住宅」領域、医薬・医療・クリティカルケア事業からなる「ヘルスケア」領域という3つの領域で、世界の人びとの“ いのち” と“ くらし” に貢献する事業を展開
ホームページ : http://www.asahi-kasei.co.jp/外部ウィンドウを開く

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