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導入事例

伊藤忠商事の帳票プリント業務を2段階で大幅にスリム化|伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様

伊藤忠商事の帳票プリント業務を2段階で大幅にスリム化|伊藤忠テクノソリューションズ株式会社様
BSP-RM

CTC の通称でIT 業界ではなじみ深い伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)では、総合商社である伊藤忠商事株式会社(以下、伊藤忠商事)における帳票出力のためのシステムを、2001 年からはCTCが伊藤忠商事向けサービスとして提供、また2011 年からは伊藤忠商事所有のシステムとして再構築し、2 段階の大幅なシステム更改により、多大なコスト削減を実現しました。
 急激な進歩を遂げるIT 環境や、顧客である伊藤忠商事独自のビジネス要件に適合させるために、この15年間でどのような選択を行ってきたのか?流通システムの管理、運用、また最近はIT システムを活用した企画に携わる流通システム第1 本部の3 人のご担当者に、システム更改の背景と、リプレース後の効果について伺いました。

第1 段階(2001~2011 年)
全社基幹システム再構築時に帳票管理システムを再構築、 同時にCTC 提供のサービス型へと移行

大手総合商社の伊藤忠商事では、ERP の導入を機にメインフレームを全廃するプロジェクトの一環として、2000 年段階で既に約80%にも及ぶ帳票の電子化を実現していました。しかし、請求書を中心にどうしても紙出力が必要な帳票があり、それだけでも月間100 万ページも印刷されていました。これは、多種多様な業種・業界を取引先とする総合商社では、どうしても顧客の商慣習やビジネス環境にあわせた商取引が必要になるからです。

当時、この膨大な帳票の仕分けをメインフレーム環境にある帳票仕分け用のサブシステムで行っていました。しかし、月末に帳票の印刷業務が集中する中、先のシステム更改にあわせて同じような仕分けシステムの新規開発は、期間やコスト面で大きなハードルとなります。そこで、既に実績のある市販のソフトウェア製品であったユニリタの帳票管理ツール「BSP-RM」を採用することで、実質6 か月という短期間で仕分けサブシステムの構築を実現しました。

神戸・横浜・東京の3 拠点に業務サーバを設置し、いったん神戸のデータセンター内のBSP-RM 管理サーバに集約した帳票データをWAN 経由で神戸と東京(災対系:横浜)のプリンタで印刷を行うというしくみを、CTC(当時、CRC 総合研究所)がサービスとして提供、これにより高速プリンタの台数削減といったコストメリットが生まれ、このサービスの利用は支社・支店まで拡大することとなりました。

第2 段階(2012 年~) 集中印刷機能と支店印刷機能の統合で更なる大幅コストダウンを実現

流通システム第1本部

流通システム第1本部
商社システム営業部
営業管理課 課長
小椋 渉 氏

流通システム第1本部

流通システム第1本部
商社基盤システム開発部
基盤システム技術第2課
柳瀬 貴光 氏

流通システム第1本部

流通システム第1本部
商社基盤システム開発部
基盤システム技術第2課
北沢 宗一朗  氏

「第1 段階では、最終的に集中印刷サーバとしてBSP-RM サーバが3 台、BSP-RM のエージェントサーバとして3 台の計6 台が稼働していました。また支店印刷サーバが3 台存在していました。帳票印刷業務のためのシステムとしては安定稼働していたので、システムのしくみなどのコアな部分を変える必要はなかったものの、サーバを集約することで保守運用コストを大幅に削減できるシステム更改を目指したのが2010 年のことでした」 こう振り返るのはCTC で伊藤忠商事および伊藤忠グループのシステムに携わる、流通システム第1 本部 商社システム営業部 営業管理課課長の小椋渉氏です。コスト削減の流れの中、伊藤忠商事でも支社・支店の改編もあり、帳票印刷業務のためのシステムを構築していたUNIX 系3 台とWindows 系6 台のサーバを、UNIX3 台へと統合されました(※図1)。

実際のシステム開発に携わる流通システム第1 本部 商社基盤システム開発部 基盤システム技術第2 課の柳瀬貴光氏は、「ハードウェアとミドルウェアを必要最低限で構成すれば、物理的なサーバのメンテナンスも低減できますし、故障の発生率も下がります。だからこそ、運用コストの大幅削減が可能になる」とシステム更改の狙いを説明します。
また、同じ部署の北沢宗一朗氏は、「2010 年の段階で、既に安定したシステムでありましたし、BSP-RM の運用のためにシステムについて詳しく知っているユリニタのエンジニア常駐していたため、コアな部分はそのままで十分と考えました。更改直後はさまざまな微修正が発生しましたが、システム自体は稼働開始から3 年間でトラブルがゼロという安定稼働をしています」と説明します。

※図1:構成図

※図1:構成図

2段階による大きなコスト削減効果

第2段階での更改時には、サーバの集約だけでなく、プリンタも従来システムからリプレースしたことにより、プリンタや紙質の相性といった、かなり細かい点での微修正が頻発したといいます。「例えば㈱といった外字が文字化けしてしまったり、紙詰まりや印刷のずれなど、本当に細かい点での調整が続きました。こうした差異を検証するために、最初の3ヵ月は従来システムと新システムの両方で帳票を出力して突き合せるという移行期間もありました。ただ、こうした期間も含めて、2010 年3 月に移行の検討を始めてから翌2011年1月にはカットオーバーし、3月までは並行稼働して微修正の大半を終えるという、約1年間のプロジェクトになりました」(北沢氏)。

「これはBSP-RMの問題ではなかったのですが、一度サーバのOSトラブルでシステム自体がダウンしたことがありました。しかも、たまたま日曜日に。このときに、ユニリタの担当エンジニアに連絡したところ、すぐに対応してもらえたので、迅速に復旧ができました。ベンダによってはコールセンタで一次受けしてからエンジニアへと引き継がれるケースもありタイムラグが発生することもありますが、BSP-RMはエンジニアが直接サポートしてくれる点で、とにかくレスポンスが早いのもうれしい点でした」(北沢氏)。

最後に、北沢氏は、「多くの企業でコスト削減が進む中、帳票印刷に関しては電子化が大幅に進み、残っているのは請求書がメインだと思われます。その中でも印刷帳票を改良することで印刷ページ数の削減なども進み、既に下限にきているのではないでしょうか。現在、帳票のレイアウト変更などももうほとんど発生していません。それだけに、現行のシステムは、せいぜいハードウェアの更改程度がコストとなってくる印象です。新システムへの移行で、全体で月額100万円程度のコストが削減されましたので、サーバ集約の効果は非常に大きいものだと思います」と今回の第2 段階によるコスト削減効果をまとめました。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

  • 事業内容:コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、
  • ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、情報通信
  • 設  立:1972 年4 月1 日
  • ホームページ : http://www.ctc-g.co.jp/
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

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