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導入事例

ユニリタのA-AUTOでメインフレームとオープン系のジョブを一元管理|日本精工株式会社様

ユニリタのA-AUTOでメインフレームとオープン系のジョブを一元管理|日本精工株式会社様

ボールベアリングで国内トップ、世界的にも高いシェアを持つ日本精工株式会社(以下、日本精工)は、業務処理のためのデータセンターを世界3拠点に分散配置し、メインフレームとオープン系サーバーを業務ごとに使い分けています。このようなIT環境のなか、メインフレームとオープン系それぞれのジョブスケジューリングをうまく行うことが、同社の大きな課題の一つとなっていました。

運用チームがこだわったのは、“共通のツール”による統合的な運用管理です。従来のメインフレーム版A-AUTOと異なるツールを導入したのでは、システムを安定的かつ安全に稼働させることが難しく、運用管理の手間とコストも増えてしまうからです。

そこで選ばれたのが、メインフレームとオープン系の両方のジョブスケジューリングをユニリタのA-AUTOで行うという運用方法です。いずれのジョブについても、単一のコンソールからのモニタリングが可能で、オープン系の業務システムが新たに増えても運用負荷は従来と変わらず、オペレーターや運用担当者の増員も避けることができました。

導入製品・サービス

A-AUTO

導入メリット

  • メインフレームとオープン系のジョブを一元管理
  • 単一のコンソールからのモニタリングが可能で、オペレーターや運用担当者の増員を防止
  • MFと同様の使用感のため、新たな教育/人員増加が不要となりコスト削減に貢献

ジョブスケジューリングに求められたメインフレームとオープン系の統合

NSKネットアンドシステム株式会社

NSKネットアンドシステム株式会社
取締役
ネットワークソリューション部長
管理部長 森谷 誠氏

ボールベアリングで国内トップのシェアを持つ日本精工は、自動車部品、精機製品、電子応用部品などの分野においても有力なメーカーとして知られています。1960年代から海外に進出した同社は、世界24か国に販売拠点を、12か国に生産拠点を持つなど、まさにグローバルカンパニー。データセンターも世界3拠点に分散配置し、地域ごとに情報処理サービスを提供しています。

かなり早い時期から、コンピューター化を推進してきたこともあって、日本精工では業務ごとにメインフレームとオープン系サーバーを使い分ける利用形態となっています。メインフレームのジョブスケジューリングについては、20年以上使い続けた自社開発システムからメインフレーム版のA-AUTOへと1998年に移行。併せて、A-AUTOをベースとした運用標準を策定し、社内に定着させてきました。

一方、1993年頃からファイルサーバーやメールサーバーとして導入されたオープン系サーバーは、その後、人事システムや生産管理システム用のプラットフォームとしても広く使われていくことになります。この背景には、当時の日本精工が「脱ホスト」を目標とするダウンサイジングを目指していたという事情もありました。

NSKネットアンドシステム株式会社

NSKネットアンドシステム株式会社
ネットワークソリューション部
マネージャー 小沼 秀之氏

一方で、人事システムや生産管理システムのジョブスケジューリングについては、本稼働後も開発チームが担当するという暫定的な運用体制が長く続くことになります。「当社の運用標準はA-AUTOを前提としており、A-AUTOが未導入のオープン系業務システムは運用チームによる運用体制に乗せることができなかったのです」と振り返るのは、日本精工の情報システム子会社であるNSKネットアンドシステム株式会社(以下、NSKネットアンドシステム)の森谷誠氏(取締役 ネットワークソリューション部長、管理部長)。代替策として、「簡易ジョブ管理ツールを導入したり、手作りのスクリプトを定時起動させたりといった運用法を、サーバーごとに選択していました」と小沼秀之氏(ネットワークソリューション部 マネージャー)は語ります。

転機が訪れたのは、2006年のことでした。日本精工では後継のメインフレームとしてIBM社のzSeriesを採用することを決定。z/OSとz/Linuxの両方を同時に稼働させることにより、メインフレームとオープン系の統合を目指したのです。また、「開発と運用は明確に分離されているべき」(森谷氏)との考えに基づき、オープン系サーバーで稼働する業務システムについても運用チームに正式に移管することになりました。

安定・安全稼働と運用コスト抑制を重視し“共通のツール”としてA-AUTOを選択

NSKネットアンドシステム株式会社

NSKネットアンドシステム株式会社
ネットワークソリューション部
システム運用グループ
サブマネージャー 手塚 達夫氏

ここで問題になったのが、運用管理に使うジョブスケジューリングツールを何にするかということです。「オープン系業務システムの運用を引き受けるにあたり、運用チームは、“一つの共通ツール”にこだわりました」と語るのは、運用チームを率いる手塚達夫氏(ネットワークソリューション部 システム運用グループ サブマネージャー)。複数のジョブスケジューリングツールが併存していたのでは、システムを安定的かつ安全に稼働させるのが難しく、運用管理の手間とコストも増えてしまうからです。

共通のジョブスケジューリングツールとして候補に挙がったのは、ある海外製品とA-AUTO(メインフレーム版/オープン系版)の二つ。選定は1年ほどの期間をかけて慎重に進められ、2007年秋、A-AUTOを日本精工の標準のジョブスケジューリングツールとして導入することが決まりました。「欧米に置いているデータセンターなどからは、海外製品を推す声が上がりました。しかし、“共通のツール”で運用管理コストを抑制するには、これまでメインフレーム版のA-AUTOで行われてきたジョブスケジューリングの体系を海外製品にすべて乗せ替えるか、新規に開発・導入される業務システムから順次オープン系版のA-AUTOに乗せていくか、どちらかを選ぶことになります。既存のジョブスケジューリング体系を乗せ替えるには膨大なコストと時間がかかるので、A-AUTO以外の選択は考えられませんでした」と、採用の経緯を語る森谷氏。メインフレームの時代から一貫して運用管理を担当してきた小沼氏も、「自社開発のジョブスケジューリングシステムからメインフレーム版A-AUTOへの移行には、1年半かかりました。これまでの経験を活かしたスピード感あるA-AUTO展開と前回のような時間と苦労を比較してA-AUTOを選択すべきです」との意見を具申したと言います。

A-AUTOで全てのジョブをスケジューリング、コスト増なしに運用管理統合を実現

NSKネットアンドシステム株式会社

NSKネットアンドシステム株式会社
ネットワークソリューション部
システム運用グループ
菊池 真一氏

日本精工がオープン系版A-AUTOを導入したのは、2007年9月のこと。IBM zSeriesやその他のオープン系プラットフォームには、新規の業務システムから順次適用を進めています。例えば、販売系システムと財務系システムの場合は、図1のようなシステム構成でA-AUTOによるジョブスケジューリングを実施中。オペレーターや運用管理担当者はA-SUPERVISIONのクライアント端末を使って、メインフレーム(z/OS)とオープン系(z/LinuxやUNIX)の両方のジョブについてのモニタリングや臨時のジョブ組み替え指示などを行っています。

「メインフレームと同じやり方でジョブのスケジューリングができるので、新しい担当者を立てる必要がありませんでした」(ネットワークソリューション部 システム運用グループ 菊池真一氏)というのが、日本精工の運用チーム全員の実感。管理部長でもある森谷氏は「開発作業が進行中のいくつかのオープン系業務システムが本稼働に移行した際も、A-AUTOなどの運用管理ツールをフル活用することによって、運用管理のためのヒューマンリソースは増やさずに対処できるはず」と考えています。

また、代表取締役社長の御木高直氏は「A-AUTOは、当社にとって、安定・安全・安心のシステム運用を実現するのに欠かせない運用管理ツール。世界的にユニークなジョブ管理ツールとして、今後はグローバルなサービス展開も大いに期待しています」と高く評価。そうしたご期待に沿えるよう、ユニリタはこれからもA-AUTOの機能強化に取り組んでまいります。

A-AUTOを購入したシステムの概要図

日本精工株式会社
NSKネットアンドシステム株式会社

  • 事業内容 :
    ボールベアリングの分野で国内第一位、世界でも有数のシェアを持ち、自動車部品、精機製品、電子応用部品なども手がける。1960年代から積極的に海外進出し、2008年3月31日現在 、24か国70か所に海外販売拠点、12か国37か所に海外生産拠点を置く。従業員数は、25,069人(2008年3月31日現在)。
  • 創業 : 1916年11月8日
  • ホームページ : http://www.nsk.com/
日本精工株式会社 NSKネットアンドシステム株式会社

関連製品・サービス

ジョブ管理ツール | A-AUTO

ジョブ管理ツール | A-AUTO

A-AUTOのジョブ管理機能は、異なるプラットフォームで稼働するシステムのバッチジョブを統合的に管理し、自動実行制御を実現します。

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