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導入事例

新たなワークスタイル実現のためポータルを改革し”ダッシュボード化”を狙う|パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様

新たなワークスタイル実現のためポータルを改革し”ダッシュボード化”を狙う|パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様
infoScoop

パナソニックグループの IT システムを手がけるパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社様は、ユニリタが提供する infoScoop による、グループ子会社およびその顧客向けのポータルサイトの構築や運用を行っています。同社が目指すのは、単なる業務効率の向上だけではなく「新しいワークスタイルを実現するために必要なものは何か」を突き詰めることです。
現在、infoScoop で行っていることは、まだまだ目的達成に向けた途上であるという同社の取り組みについてご紹介しています。

導入製品・サービス

infoScoop

導入メリット

  • 既存システムを柔軟に取り込むシンプルで軽いポータル
  • ガジェットにより個人ごとに情報をパーソナライズ
  • モバイル利用の促進で社外からも情報へのアクセスが可能に

背景

パナソニックグループの IT 統制遂行が大きなミッション

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
R&Dセンター 主幹
黒田 尚志 氏

パナソニック インフォメーションシステムズの前身は、松下電工株式会社(現:パナソニック株式会社)の情報システム部門でした。1999年に子会社として独立し、社名変更などを経て現在にいたります。同社におけるご自身のミッションを、R&D センター 主幹 黒田 尚志 氏は次のように説明します。

「パナソニック インフォメーションシステムズは、パナソニックグループにおける IT システムの設計、構築、運用、保守を行っています。例えば、電材・電設資材、住設建材を手がけるパナソニック ES社の受発注システムを構築する…といった具合です。しかし、単にシステム構築を行うだけでなく、パナソニックグループのIT統制遂行を司っている点が、他の SI ベンダと性格が異なります。私の名刺の肩書に R&D センターの文言が入っていることからわかる通り、先端技術を調査して検証、グループ内での活用のほか、外部への販売に使えるかの評価を行い、IT 統制による方針決定に資するのが重要な役割なのです」(黒田氏)。

選定理由

オープンソースのコードを見て ”これならいける” と納得

オープンソースのコードを見て ”これならいける” と納得

黒田氏が infoScoop と出会ったきっかけは、パナソニック ES社が 2007 年に立ち上げたプロジェクトでした。パナソニック ES 社のプロジェクトの狙いは、すべての業務システムを Web 化し、業務のすべてがポータルからスタートする体制を構築することにあったといいます。

「この情報ポータルの立ち上げには大変苦労しました。というのも、パナソニック ES 社では Notes を活用しており、複数の Note DB が存在していました。そのため、初めは Notes の各種 DB の統合実績を持つ企業情報ポータルのパッケージを選択しました。ところが、いざ構築に取り掛かってみると機能的な制限から、結局のところカスタマイズの繰り返しで、パッケージの機能はほとんど使用しないといった状態でした。しかも、3 年おきにパッケージのバージョンを上げるという短いライフサイクルのうえ、下位互換ができないため、バージョンアップ時には毎回ポータルを再構築するのと同じということに。そこで企業情報ポータル製品自体を見直すことになったのです」(黒田氏)。

黒田氏は各ベンダに声をかけるなどして、製品情報を収集しましたが「ポータルにメーラーやスケジューラーといったグループウェアが含まれている製品が主流でした。パナソニック ES 社では Notes や独自のスケジューラーも持っていたので、シンプルで軽いポータル製品はないものかと思っていました」と振り返ります。

そこで出会ったのが infoScoop でした。黒田氏は下記の3つの点から infoScoop を高く評価したと言います。

黒田氏の評価ポイント

  • infoScoop のオープンソースのコードを見て、これならばシンプルで軽いポータルが構築できるという手ごたえを持ったこと
  • ガジェットにより、個人にあわせた パーソナライズ化が容易にできること
  • ブレードサーバによる負荷分散を行っても、infoScoop のライセンスは安価であったこと

構築と期待する導入効果

ワークスタイル変革のためにポータルは重要

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
R&Dセンター アプリ基盤チーム 主幹
中尾 義郎 氏

こうして infoScoop を使い構築された情報ポータルは、パナソニック ES 社の営業担当者向けと販社代理店向けのポータルの 2つ。営業担当者向けポータルは約 3,000 人のユーザーに活用されている状況です。(※図1) R&D センター アプリ基盤チーム 主幹の中尾 義郎 氏は、背景をこのように説明します。

「プロジェクト活動の一環で、パナソニック ES 社では営業部門に向けたタブレット端末の導入を進めました。外にいてもタブレット端末を使えば、この情報ポータルが活用でき、提案書やカタログなどの営業ツールもすぐに使えることで内勤を減らすことができます」(中尾氏)。

同氏によれば、ワークスタイル変革や、災害時の事業継続などの視点からも、今後は PC からタブレット端末への移行が、パナソニック ES 社内で急速に進む見込みだといいます。

次に手がけられたのが、営業所の商品デリバリー担当者向けの “業務ポータル” です。日々のデリバリー業務に役立つ情報を業務システムから集め、個々の担当者が確認すべき事項に気付きを与えることが狙いです。(※図2)

「“業務ポータル” と説明しても『リンク集みたいなものでしょう?』と認識されることが多いのですが、デリバリー担当者に業務で役立つ気付きを与え、処理に必要な業務システムまで誘導するポータルなら、現場は非常に楽になるはずです。こういったメリットを提示することで、ポータルへのユーザーの意識は変わってきます。今後は営業部門以外への拡大を予定しており、いずれはパナソニック ES 社全体に広げていきたいという構想もあります」(黒田氏)。

では、ユーザーが納得できる使いやすいポータルを構築するためには、どのような点が重要なのでしょうか。両氏は、このように説明します。

「とにかく現場の声をよく聞くことですね。例えば営業拠点で急に休んだスタッフがいた場合、そのスタッフのやるべきタスクを引き継げるようにする仕組みが欲しい…など、現場でないと気付かない改善要求もあります。ですので、ユーザーの声をヒアリングする場を大切にしているのです」(黒田氏)。

※図1 infoScoopを使い構築された、同社の情報ポータル

※図1 infoScoopを使い構築された、同社の情報ポータル

※図2 気づきを与えるナビゲーション

※図2 気づきを与えるナビゲーション

今後の展開

パーソナライズ化を進め、個人個人がより使いやすいポータルへ

ユニリタへの要望

ユニリタへの要望
働き方そのものを変えるためつながる仕組みとして、必要な機能や要望は、どんどん相談していく

今後は、パナソニックES 社内での業務ポータル活用の拡大のほか、どのような点に注目されているのでしょうか。この点には黒田氏はこう答えます。

「今後はガジェットの自由度を上げて、個人個人がより使いやすいポータルにできるようにしたいと思っています。以前よりパナソニック ES 社で導入している Web 会議も既にポータルへ組み込んでいます。こうしてパーソナライズ化が進めば、ユーザーごとの“ダッシュボード化” も進むわけです。目先の業務効率アップだけでなく、働き方そのものを変えることにつながる仕組みだと思っています」(黒田氏)。

「そのためにも『こういう機能がほしい』という要望があれば、ユニリタさんには、どんどん相談させていただきます。その点も期待しています(笑)」(中尾氏)。

黒田氏は、パナソニック インフォメーションシステムズという会社は、パッケージがあればそれを評価して使いこなす会社です。このノウハウを活かして、いずれは『infoScoop』を用いたポータル構築ノウハウが外販につながればと、今後の展望をまとめとして締めくくられました。

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社

  • 設 立:1999年2月
  • 事業内容:パナソニックグループ内の ITシステム / インフラの設計・構築・運用・保守を行うほか、グループ外にもノウハウを展開
  • ホームページ : http://is-c.panasonic.co.jp
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