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Special Talk 竹藤浩樹 × ホラン千秋

“今、私たちに求められる働き方の変革とは?”

2015年4月のユニリタ発足時からイメージキャラクターをつとめるホラン千秋さん。 今回は、弊社代表取締役の竹藤と、情報システム部門に求められる“働き方の変革” などについて対談いただきました。

大切なのは視点を広げ、常に新しいことに挑戦すること。

竹藤浩樹(以下、竹藤) ユニリタが誕生したときからイメージキャラクターをつとめていただいているホランさんは当社の顔とも言える存在です。

ホラン千秋(以下、ホラン) ありがとうございます。

竹藤  ホランさんは、情報番組やITをテーマにしたドラマに出演されていて、ITの話題に触れることも多いかと思うのですが、日々の生活でITの進化を実感するのはどんなことですか?

ホラン なんでもスマホで済ませられることですね。例えば、昔はポイントカードでお財布が分厚くなっていたのに、今はスマホがポイントカードの代わりになる。それに、映画とかもスマホで観られるので便利ですよね。

竹藤  スマホのサービスにも、GunosyなどのニュースキュレーションアプリやDropboxなどのデータ共有アプリといった「時間を効率的に使えるようになるサービス」と、ゲームをはじめとした「時間を埋めるためのサービス」があります。多くの人が「時間を埋めるためのサービス」を利用していますよね。みんなスマホをいじってばかりで、時間の使い方が下手になっているのではないかと思うときがあります。

ホラン そうですね。私も「時間を埋めるためのサービス」を使うことが多いかもしれません。電車でネットニュースをチェックしたり、映画やドラマを観たりしていますからね。

竹藤  どうして電車で観るんですか?

ホラン 観たい映画を電車で観ておけば、家にいる時間は他のことに使えるかなと。

竹藤  それは時間を有効活用しているとも言えますよね。

ホラン 確かに(笑)。

竹藤  ホランさんはニュース系からバラエティまでさまざまなテレビ番組に出演されていますし、音楽フェスなどの仕事もしている。新しい仕事にも積極的に取り組んでいますよね。

ホラン でも実は私、臆病なところもあって、新しい仕事の依頼が来ても「無理!」って思うこともあるんです。ただ一方で好奇心旺盛でもあるので、新しいことに挑戦するのは好きなんです。もちろん、今までにやったことのない仕事は緊張もします。だけど、緊張するのはいいことだと思うんです。緊張するのは、新しい自分に挑戦している証拠ですからね。でも飽きっぽい性格が玉にキズ(笑) 。

竹藤  飽きっぽいのは私も一緒ですね(笑)。でも、常に新しいことに取り組むことは大切ですよ。3年くらい同じことをやっていると、ついつい安定志向になってきますしね。上手くいかないことがあってもいいんです。私もニューヨークに駐在していたときに何億もの赤字を出しましたが、日本に呼び戻されて、借金を返せということで社長になった(笑)。だから、ちょっとやそっとの失敗はどうってことないんです。

ホラン 何億……スケールが大きすぎて(笑)。

竹藤  ITの進化で、以前ではまったく想像しなかったようなことが現実になる時代です。今は人がやっている多くの仕事が2020年までになくなるとも言われているわけですから、仕事でも失敗を恐れずどんどん新しいことに取り組んでいったほうがいいんですよ。ホランさんは、2020年までにどんな仕事がなくなると思いますか?

ホラン スーパーなどで自動レジが普及してきているので、私が昔アルバイトでやっていたレジ打ちの仕事はなくなってしまうかもしれませんね。タレント業はなくならないといいのですが(笑)。

竹藤  タレント業はなくならないと思いますよ(笑)。それにしても、最近はテレビでお見かけすることも多いですし、本当にお忙しそうですよね。なにがきっかけでお仕事が増えたのですか?

ホラン 私はずっとお芝居がやりたくて、昔はお芝居以外をやるなんて考えたこともなかったんです。そうやってひとつのことにこだわり続けて上手くいく人もいるのですが、寄り道してたどり着く人もいることに気付いたんです。私の場合、留学などの経験を経て「なにかを伝える」という芯さえ変わらなければ、「伝える」形にこだわる必要はないと思うようになりました。

竹藤  なるほど。視点を広げて新しいことに挑戦したのが良かったのですね。やっぱり新しいことにどんどん取り組んでいくことは大切ですよ。ユニリタも新しい取り組みに積極的に挑戦するようにしています。

ホラン ユニリタさんが新しい取り組みを始めるときに大切にしていることはなんですか?

竹藤  「Why」ですね。“なぜ”その事業やサービスを始めるのか? これがしっかりしていないと、絶対に途中で迷ってしまう。「What」や「How」、つまり、“なにをやるか”“どうやってやるか”は、「Why」がちゃんとあった上で決めることです。

ホラン 私も新しい仕事のオファーがあると、“なぜ”私なのかを必ず聞くようにしています。他のタレントさんではなく「私にしかできないことは何なのか」を知りたくて。だから私も“なぜ”は大切にしていますね。

ITが進化した今、あるとき 突然マーケットを奪われる 可能性があるんですね。

ITの進化やデジタル革命で、既存ビジネスに忍び寄る脅威。

竹藤 実は今、ホランさんが視点を広げていろいろな活動を始めたように、企業も視点を広げて新しい取り組みを積極的に行うことが必要な時代と言えます。

ホラン 確かに、Amazonが既存の店舗ビジネスをおびやかしたり、NETFLIXやYouTubeによって既存メディアの存在価値が危ぶまれたりしていると聞きました。だから、今ビジネスが上手くいっていても、あるとき思いもよらないIT企業が急成長してきてマーケットを奪われてしまう危険性があるんですよね?

竹藤 そうなんです。ITの進化で既存ビジネスが突然窮地に立たされる時代ですからね。事業のサイクルはますます短くなっています。ITの進化によって競争のスピードは加速していますし、競合のみならず異業種からも自分たちのマーケットに参入してくる。これまでみたいに自社の強みだけを強化し続けてもダメなんです。

ホラン どの企業も、ITを使って常に新しいことに取り組んでいかないといけないわけですね。今までとはまったく違うスピード感でビジネスを進めるには、やっぱりITの力が必要なんですね。

竹藤 モバイルやソーシャル、クラウドなどを指す「第3のプラットフォーム」という言葉があるのですが、この「第3のプラットフォーム」と新技術が組み合わさることでデジタル革命が起きるとも言われています。しかし、日本の企業はこのデジタル革命の波に乗り遅れそうなんですよ。日本では社員にスマホを持たせても、使える機能を通話やメールだけに制限している企業も多いですよね。一方で中国は国民の多くがスマホを使い倒しています。モバイルからのインターネットアクセス率も日本が約42%なのに対し、中国は約85%もあります。スマホで本人確認ができるまでになっていますし、国民の平均年齢も日本より10歳くらい若いそうです。中国は「第3のプラットフォーム」によるデジタル革命が非常に起きやすい環境になっています。

ホラン 新しい取り組みにどんどん挑戦していかなければ、外国企業などによってビジネスがおびやかされる可能性があるわけですね。

竹藤 このような変化の激しい時代に対応するためには、情報システム部門も働き方の変革が不可欠です。むしろ、今、企業を救えるのは情報システム部門とさえ言えると思います。ですから、お客さま向けのセミナーなどでよくこう言います。“it’s YOUR turn! =今度はあなたがたの番ですよ”と。現状はお客さまに「新技術を使った事業をどこでやっていますか?」と聞くと、情報システム部門じゃないことが多い。情報システム部門は、今までやってきた保守運用などだけをやっているんですね。それではいけないはずなんですよ。

ホラン すべての事業でITを駆使せざるをえない時代ですものね。私も情報システム部門が新しい事業に企画からどんどん関わっていくことを期待しています。

竹藤 その通りです。そして、情報システム部門が新事業に積極的に関わっていくには、働き方の変革が必要なんです。人が足りないとか、なにかトラブルが起きないか不安とか、他に企画専門の部署があるからとか、いろんな“やらない理由”もあるとは思うのですが、もうそんなことを言っていられる時代ではないんです。

情報システム部門が、 既存システムの保守運用だけをしていればいい時代ではありません。

情報システム部門は働き方を変革し、企業の中枢を担う存在へ。

ホラン 情報システム部門の働き方に、どのような変革が必要なのですか?

竹藤 まずは時間をつくり、外に出て情報収集したり、勉強したり、調べる。調べるまでは誰でもやりますけど、調べたら即実行。やってみれば、意外に簡単だったりもします。今はいろんなプラットフォームなどもありますから。やってみたら、セキュリティの問題などいろいろ出てきますが、それはそのときに対応すればいい。入念に検証を重ねるのではなく、小さくてもいいからスピーディに事業化するべきです。情報システム部門は保守運用などの“守りのIT”を担当していることが多いのですが、それだけではなく、戦略立案や新しい技術を活かした事業、売上の拡大などにも関わっていく“攻めのIT”を今後は一層求められます。

ホラン 決まった仕事だけをするのではなく、自分たちで企画し、マーケット拡大につながるような事業をとりあえず立ち上げてみるということですね。今はビジネスのスピードが速く、しかも不確実な要素が多いでしょうし、常に走りながら考えるしかないんですね。

竹藤 “攻め”の姿勢でやっていると、社内における情報システム部門の立ち位置も変わってきます。働き方を変えることで、情報システム部門が社内のさまざまな事業部から相談を受けるようになり、経営戦略の中枢を担うようになった企業も実際にあります。

ホラン 実際に働き方を変革していくために、なにか大切なポイントはあるのでしょうか。働き方を変えようと試みたけど、なかなか上手くいかないという企業も多いと思うのですが。

竹藤 内製化することでしょうね。なにか新しいことを始めるたびに社外の会社に相談していたら時間がかかりますし、社外だと小さな仕事では動いてくれません。だから、小さな体制でもいいから内製化し、自走することが重要です。小さくてもいいから始めて、走りながら考えればいいんです。

ホラン 新しいことを始めるのって最初は大変ですが、一度始めてしまえば、臨機応変に対応しながら続けることは意外と簡単だったりしますよね。だから、最初は多少無理をしてでも時間をつくり、とにかく自分たちで始めてみることが大切なんですね。

竹藤 ユニリタでもそうした試みをこの1年半〜2年くらいやってみました。たしかに、なかなか成果は出ないものです。しかし、3〜4人で小さくやっているものが、大きくスケールするんじゃないかと思えるような状況にまでなりました。これまでのユニリタではマス向けのアプリケーションを開発するなんて考えられなかったのですが、そういったアプリケーションも出てきました。

ホランホラン 既存のビジネスの延長線ではない、新しいビジネスの芽が出てきたわけですね。日本企業はイノベーションが起きにくいと聞きましたが、その原因は既存ビジネスやこれまでの前提とかにとらわれてしまうことにあるのでしょうか?

竹藤 そうですね。「マーケットはこうなっているはずだ」「こういうことをやっても上手くいかないはずだ」といった、さまざまな前提を無視してやってみたほうがいいんです。

ホランホラン でも、どうしても自分の思い込みや固定観念にとらわれてしまいがちですよね。いざ実践するのは、なかなか難しいのではないかという気もしますが。

竹藤 なので、私たちユニリタがお手伝いします。私たちが働き方の変革に成功したお客さまから学んだり、自分たちで実践して獲得したノウハウを形にしてお客さまにお伝えします。「Smart Formation Service」というサービスを立ち上げ、プランニングをはじめ、ITを駆使して新しい事業を始めるためのさまざまなノウハウをお客さまにご提供していきます。

ホランホラン それは心強いサービスですね。全くノウハウがない状態で、自分たちだけで変革するのは大変ですからね。

竹藤 ユニリタもどんどん変わっていきますよ。そして、お客さま企業にとってさらに強力なパートナーとなっていきます。

ホランホラン 今日のお話で、私自身もさらに積極的に新しいことに挑戦していこうと思いました。竹藤社長も、ITの力で日本企業をサポートするために今後もさらに活躍される姿を楽しみにしています。

ホラン千秋

ホラン千秋

女優、タレントとして、ジャンルを問わず幅広く活動。フジテレビ「バイキング」、日本テレビ「シューイチ」、NHK総合「DokiDokiワールドTV」などにレギュラー出演中。2015年4月よりユニリタのイメージキャラクターに。

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