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サブスクリプションの3つの実例と企業や顧客にもたらすメリット

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最近やたら耳にする「サブスクリプション」という言葉。ビジネス用語とおおまかにわかっていても、具体的にどのようなものがサブスクリプションサービスになるのかわからないままの人もまだ多いかもしれません。

今回は、サブスクリプションサービスについておさらいしつつ、実例を交えてこの新しいサービスが企業と消費者にもたらすメリットを紹介します!

サブスクリプションサービスとは利用料形式のビジネスモデル

サブスクリプションサービスとは顧客に商品・サービスを一定期間提供し、利用期間に応じて利用料を支払ってもらう形式のビジネスを指します。利用期間の単位はビジネスによって月単位や年単位などそれぞれ異なりますが、利用料は定額制を採用しているケースがほとんどです。

例として「○ヶ月○円で〇〇を〇〇放題」などの謳いがサブスクリプションサービスのビジネスモデルです。これを知ると、周りにはサブスクリプションサービスが溢れていることに気づきますよね。みなさんが利用している定額制の音楽・動画配信が最たる例です。

従来のサブスクリプションサービスはソフトウェアの類や音楽・動画配信サービスなどを筆頭とするデジタルコンテンツが主な商材でした。

しかし最近では飲食店やサロンといった店舗型ビジネスにもサブスクリプションサービスは波及していて、顧客に対して商品やサービスを一定期間の利用料形式で提供しているケースも少なくありません。

またデジタルコンテンツはクラウドの拡充によって、複数のデバイスで利用できるクラウド・ストレージ形式のサブスクリプションサービスが主流となっています。

消費者のモノ対する執着が変化した今だからこそサブスクリプションが重要

顧客(消費者)の間では「モノを保有すること」に対する執着が低くなり、かわりに「モノの価値を手軽に利用できること」が新たな価値観として重要視されています。そのため1回ごとの売り切りで商品やサービスを提供するビジネスモデルでは、価値観にギャップが生じてしまうため顧客のニーズを満たすことができません。サブスクリプションサービスは昨今の顧客ニーズにコミットするビジネスモデルとして数多くの企業で取り入れられており、既存のビジネスをサブスクリプション化して事業転換を図る企業も存在します。

サブスクリプション形式のビジネスモデル3つの実例

エンタメやファッションなど、各分野における代表的なサブスクリプション形式のビジネスモデルを3つ紹介します。

1.サブスクリプションサービスの代表的存在!音楽ストリーミングサービス

サブスクリプションサービスのビジネスモデルで代表的な分野が音楽ストリーミングサービスです。

音楽ストリーミングサービスは、無料のフリープランの有料プラン、いずれか2種類が用意されているケースもあり、有料であれば音質にこだわれたり、オフラインでも再生できたりとくオプションがついたりします。

株式会社ICT総研の「2018年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」によると、サブスクリプションの音楽配信サービス利用者数は、2020年末には2,270万人になると予想されています。2015年末の利用者数が950万人ですから約2倍の利用者数が想定されます。

[注1] ICT総研|市場調査・マーケティングカンパニー
http://ictr.co.jp/report/20180413.html

2.手軽にお洒落が楽しめるファッションサブスクリプションサービス

手軽にお洒落が楽しめるファッションサブスクリプションサービス

ファッションサブスクリプションサービスは、気軽にお洒落を楽しみたいという顧客ニーズに応えるビジネスモデルとして注目されています。

どのようなサービスかというと、新品の洋服を同時に何着かレンタルできるというものです。返却時はクリーニングが不要であり、顧客が豊富なブランドから最新のトレンドアイテムをレンタルしてお洒落を楽しめるサービスです。

なかには、顧客が気に入ったアイテムを手元に残せる(購入できる)サービスもあります。これにより、顧客は毎月のファッション費用を低減しながらお洒落を楽しむことができ、メーカー側は自社ブランドを投入することで新規顧客獲得の販路を構築できます。

3. 飲食店における食品ロスを低減できるサブスクリプションサービス

サブスクリプションの少し変わった例として、食費を抑えたい顧客と食品ロスを低減したい企業、双方の需給を満たせるサブスクリプションサービスが存在します。同サブスクリプションサービスは飲食店で余った食品を月額定額制で顧客に提供し、食品ロスを低減しながら集客および収益を伸ばすという余剰食品削減サービスです。

このサービスでは、利用者は飲食店における余った食品を定額で受け取ることが可能。飲食店側は予約キャンセルや発注ミスによって生まれた余剰食品を有効活用することができ、サービス利用者に店舗のメニューや所在を知ってもらうチャンスが生まれます。

サブスクリプションビジネスは顧客と企業の双方にインセンティブがある

サブスクリプションのビジネスモデルはITやWEBといったデジタルな分野に限らず自動車販売業や飲食業など多様なシーンで取り入れられており、顧客と企業の双方にインセンティブ(導入効果)があります。それぞれの主なインセンティブは以下のとおりです。

  • 顧客視点
    商品やサービスの購入・契約手続きが簡易で使いすぎない
    自分の好みに限らず他人からのおすすめも取り入れられる
  • 企業視点
    投資対効果が得やすく収益が安定する
    ロスとなる在庫を商材として有効活用できる

次回以降は、新しいサブスクリプションサービスについてご紹介してきますね。

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