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動画って業務に活用できるんですか?

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もっとブログを書きたいと思っているんですが、こう暑いと「箸」がじゃなくて、筆が進みませんね。まあ、夏の暑さももう少しでしょう。

ユニクロがバイトを動画で面接

先日、日経新聞をみていたら、「ユニクロ、動画でバイト面接」という記事がでていました。前回のブログで報告しましたように、当社も動画を活用してアルバイトの基本トレーニングを行なっておりますので、ちょっと気になりました。応募者が自分で動画を撮影してサイトにアップするようです。店長らがそれをみて合否判断をするとか。「ん〜、あんまり新しくないね。リアルの面接が、動画になっただけなんじゃないの?」と思う方がいるかもしれませんが、私はこれをみて、ただの面接ではなく、もっとこれを活用できるんじゃないの?と思いました。

みんなの意見は案外正しい

ユニクロの記事をみて思い出したのが、「みんなの意見は案外正しい」という本です。この本をご存じでしょうか?かなり前に流行った本です。英語のタイトルは「The Wisdom of Crowds」でその名の通り「集団の知恵」です。集団の知恵がいかに正しいのか?というのをいろんな事例をもとに説明をしています。例えば「雄牛の体重予想」では、800人の予想の平均値が、どの専門家の予想よりも近かったというものです。もちろん、これにはいくつかの条件があります。多様性、独立性、分散性を守ることです。同じタイプの人たちが予測したり、だれかと相談して、いくらにしょうか?というのはなしですね。それをやると、だれかの意見に流されたりするので、集団の知恵にはならないわけです。この本面白いので、是非読んでみてください。
この本の日本語タイトルには「みんなの意見は案外正しい」と「案外」が入っていますよね。英語のタイトルには入っていません。前から気にはなっています。日本ではどうしても、多くの人たちが集まると、正しい意見になるよりは、間違った意見に流されるというイメージの方が強いですね。何か、洗脳されるみたいな話です。そう言う意味でも、独立性や多様性を重視した意見が意思決定には必要なんだと思います。

デジタルであればこをできること

しかし、ユニクロの件とこの本何が関係あるの?と考える方がおおいでしょう。私も普段新卒の面談をしていますが、面接官はせいぜい2人です。800人で面談をしてしまうと、学生が萎縮して面談になりませんよね(笑)。しかし、デジタルデータとして投稿された動画は、多様性、独立性、分散性を守った上で評価することができます。これこそ集団の知恵ではないでしょうか?いくら頑張って、面接をしてもたった30分で面接官2名で正しい評価ができる保証はありません。それよりも、いろんな人に評価してもらい、その平均をアウトプットとして採用することができます。このように、動画を活用することで、これまでにないやり方で評価をすることが必要だと思います。まさに、デジタル変革ですよね。単に、どんなツールを使うかだけではなく、それをどう使って行けば、今までに無い高いアウトプットが出せるのかが重要です。

デジタル化はメリットを考えながら

様々な業務をデジタルで保存することは、それを2次利用、3次利用できることに意味があります。例えば社内で共有すること、あるいは社外の人と共有すること。早く共有すること。と言うのもメリットになるかもしれません。履歴書を書いて、面接をして、結果を伝える。と言うこれまでのやり方とは違い、履歴書も何もなしに、いきなり自己紹介動画を自撮りでとって送ってもらうことで、応募から採用までを短縮する事が出来るかもしれません。
情報をオープンすることにより、イノベーションが起きる、いわゆるオープンイノベーションができるのはデジタル化の一つのメリットです。様々なノウハウをクローズドにしたいという意見もあるでしょうが、多様性をもった集団の知恵を活用し、意思決定をすることも一つの考え方ではないでしょうか?

 
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