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働き方変革で生産性は向上する

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100 対 62

この数字は何の数字がわかりますか?これは日米の生産性比較です。米国を100とした時に日本は62の生産性となります。

最近、いろんなセミナーでこの数字をみるので、気になっており、調べてみたところ、公益団体法人 日本生産性本部が生産性の国際比較として出している数字を参考にしているようです。

米国の時間当たりの生産性が66.3ドルに対して日本は41.3ドルとなり、100 対 62.3となります。これはGDPを総労働時間で割ったものです。「日本人は労働時間が長いので、時間当たりに換算すると生産性が悪くなるはず」、と思い平均労働時間を比較してみたら、年間の一人当たりの労働時間は米国が1,789時間に対して、日本は1,729時間で、そんなに多くはありません。むしろ日本の方が少ないぐらいです。

やはり働き方が悪いのでしょうか?

ユニリタで試行したリモートワーク

当社ユニリタでは働き方改革の1つとして、リモートワークを行なっています。まだ試行段階ですが、なかなか面白い結果が出ております。

我々Be.Cloudグループでは、サービス開発をしているので、サービス開発チームでやってみました。3名のチームですが、チームで1つのアウトプットを作成するため、個人レベルの生産性ではなく、チームの生産性として計測をしてみました。

勿論、チームで仕事をしますので、お互いの意思疎通が必要です。オフィスと比べて意思疎通が難しいとされるリモートワークで生産性はどう変化したのでしょうか?

結論は3割生産性がアップしました。我々はアジャイル開発をしており、2週間のタイムボックスを設けています。2週間毎にアウトプットが出るので、2週間単位でオフィスワークとリモートワークをスイッチしながらやってみたところ、リモートワークの方が、より多くの機能が実装出来ました。3割というのは大変大きな数字です。

これをみて、どんな職種でも、リモートワークはオフィスワークより生産性が確実に高くなるとはまだ言えませんが、少なくともソフトウェアの開発においては、高くなりることは実証できました。

もちろん、チームで仕事をするのですから、仕様を作成する、仕事の振り分けをする、進捗状況を確認する、開発過程での課題を共有するなどのコミュニケーションの仕方を工夫する必要があります。

リモートワーク時は、これらのコミュニケーションは、ITを使って効率化をしており、コミュニケーションの課題はクリアできることを実際に経験してみた結果としての、3割の生産性向上ということになります。

先ずは、課題があるにしろ、やってみて、課題を経験してみて、その解決策を検討して、改善をするという、日本流のリモートワークをやることが重要であると思います。

生産性が向上した分の時間をどう使うか?

我々にも次の課題が生まれてきました。リモートワークにより、生産性が上がったということは、2週間で予定していた仕事が早く終わるということを意味します。3割ということは、10営業日であれば、3日早く終わります。この時間をどう有効活用すれば、100 対 62の差が縮まるかです。

私は、3つの選択肢があると考えています。1つ目は、早く終わったのだから、その先の仕事をを前倒しでやればどうかという考え方です。「仕事のおかわり」と呼びましょう。もちろん、仕事のおかわりをするわけですから、そのおかわりにたいして、報酬を用意しなければならないでしょう。

2つ目の選択肢は3日早く終わったのだから、個人的に使えばどうか?ということです。最近Yahoo!が週休3日制を採用するというニュースが出ましたが、まさにその考え方です。「ワークライフバランス」と呼ぶことにします。こちらは、Yahoo!の様に時短で対応する方法もありますが、もしかして、裁量労働制のように時間では働かず、仕事の内容で報酬を得るやり方にしなければならないかもしれません。

そして3つ目は、Googleが2:8ルールでやっている、「通常の仕事は8割で終わらせて、2割を新しいイノベーティブな仕事に当てる」という考え方に近いです。「20%ルール」と呼ぶことにします。これは、先行投資になるでしょう。会社が納得する先行投資であれば、後に報酬が得られるでしょう。もしかして、企業内インキュベーションに発展するかもしれません。

さて、皆さんが、この立場になったとしたら、残りの3日はどう使いたいと考えるでしょうか?「仕事のおかわり」か「ワークライフバランス」か、それとも「20%ルール」でしょうか?

是非、皆さんの意見を聞かせてください。

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