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VMware Workstation Playerをコマンドラインから起動 / サスペンド / シャットダウンする

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オンプレミスの環境にあるシステムと、クラウドの環境を連携して実行する例が増えています。

 

クラウド環境にある環境に対して、利用時だけ起動したり、終了したらシャットダウンしたりして、クラウドの利用料金を抑える、ということはよく行われています。
また、データセンターや社内サーバに仮想環境を構築し、プライベートクラウドとして利用することも行われています。この場合も、ホストマシンのリソースに合わせて、起動する仮想環境を操作することがあります。
これらの仮想環境に対する操作は、コマンドで実行するのが一般的です。

 

このように、サーバ用途で使用する仮想環境はコマンドラインから操作しますが、パーソナル向けの仮想環境はどうでしょうか?

 

パーソナル向けのWindowsでよく利用される仮想環境としては、

 

  • VMware Workstation Player
  • Windows OSが持つ仮想環境

 

が上げられます。
これらの仮想環境では、基本的にはGUIの画面を使用して操作しますが、GUIに加えてコマンドからも操作できると、バッチやタスクスケジューラなどから仮想マシンを起動/終了することができるので、より便利に使用できるようになります。

 

Windows OSが持つ仮想環境は、OSによって異なりますので、今回は

 

  • VMware Workstation Player

 

を、コマンドラインから起動/サスペンド/シャットダウンする方法を記載します。

 

2016/01/26追記:
 Windows10上でのHyper-Vの場合の記事を作成しました。こちらをご覧ください。

 

ダウンロード&インストール

VMware Workstation Playerをコマンドラインで操作するには、ツールをダウンロードする必要があります。
(以下は、2015/12/01現在の画面および情報です)

 

    1. VMware Workstation Playerのダウンロードページから、[ドライバツール]-[VMware VIX]をダウンロードします。

       

       

       

       

    2. インストールします。

       

       

 

  1. VMware VIXをインストールすることで導入される"vmrun.exe"コマンドを使用して操作します。

 

 

コマンド

起動

仮想マシンの起動/サスペンドした仮想マシンの復元を行います。

vmrun -T player start "<起動する仮想マシンのvmxファイルをフルパスで指定>"

VMware Workstation Proなどの上位エディションの場合は、[gui(デフォルト) | nogui]オプションがあり、仮想マシンを画面に表示せずに起動することができますが、VMware Workstation Playerではnoguiオプションを使用することができません(「操作はキャンセルされました」というエラーになります)。

 

サスペンド

起動している仮想マシンをサスペンドします。

vmrun -T player suspend "<起動する仮想マシンのvmxファイルをフルパスで指定>" [hard(デフォルト) | soft]

suspendコマンドには[hard | soft]オプションがあり、それぞれ
soft…ゲストOSが持つ[サスペンド]を実施
hard(デフォルト)…VMWare Workstation Playerのサスペンドを実施
となっています。
suspendコマンドにオプションを追記しないと、"hard"として動作します。

 

シャットダウン

起動している仮想マシンをシャットダウンします。

vmrun -T player stop "<起動する仮想マシンのvmxファイルをフルパスで指定>" [hard(デフォルト) | soft]

stopコマンドには[hard | soft]オプションがあり、それぞれ
soft…ゲストOS上で[シャットダウン]したときの動作
hard(デフォルト)…ゲストOSが稼動しているハードウェアの電源を落としたときの動作
となっています。
stopコマンドにオプションを追記しないと、電源ボタンを押したときと同じ"hard"として動作するので、注意が必要です。

 

このような感じで、コマンドラインから仮想マシンを操作できます。

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