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帳票設計ノウハウ!本当にあった深い帳票の話~網掛けひとつにも「拘り」があります~

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皆さん、網掛けをご存知ですか?身近なところですとEXCELやWORDなどで文字の上から、または、背景に使う文字装飾のひとつですが、帳票の世界ではこの網掛けひとつをとっても、大変「拘り」を持って調整する必要があるんです。

 

さて、この網掛けなのですが、厄介な事にコンピュータや帳票ツールで全く同じ%の同じ地模様の網掛けを設定したとしても、出力されるプリンターによって全く見栄えが変わってしまう事が多々あります。いくら論理的に帳票を設計しても、最終的な見栄えを調整するには、実際にプリンターで出力して調整する必要があります。俗にいう現物合わせと言ってしまえばそれまでなのですが、帳票の見栄えの調整には、様々なノウハウと経験値が必要になります。

 

網掛けと言うと、一般的にはグレーの網掛けを思い浮かべる方が多いと思います。皆さんは、網掛けを%で意識した事ってありますか?20%のグレーの網掛けって言われてもピンと来ないと思います。また、網掛けはハッチングや斜線など地模様を設定して見栄えを変える事も出来ます。私の経験では、網掛けひとつにも深い「拘り」を持って調整されている帳票をよく見かけます。

 

網掛けの%は、メーカーやPRINTER言語ごと機種ごとに特徴があります。言語で言うと、C社のLIPSは薄めに、X社のARTは中間くらい、R社のRPDLはかなり濃く表現されます。また、同じメーカでも、プリンターのDPI値とスムージング機能によってかなり濃さが変わります。スムージング機能を使うと、%を細かく設定しても、勝手にプリンターが計算をしてしまい、網掛けの濃さが段階的にしか変わらない場合があります。

 

 

プリンタードライバー経由の網掛けは、機種の差異が無い様なイメージがあるかもしれません、しかし、一般のOA用プリンターや大型機は、実はドライバー印刷でも結局ドライバーがプリンターの言語に変換して印刷します。当然、ドライバーのアルゴリズムでかなり濃さや地模様が変わってしまう事も多いのです。こういった事を知った上で、対応できるかどうかがノウハウになるのです。

 

今回ご紹介した網掛け以外にも、帳票ならではの「拘り」の要素ってたくさんあるんです。これからも「拘り」を持って記事を投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

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