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BPMとBPMSの違いとは?

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最近、BPMとBPMSという言葉が混同、または同一視して表現されていることがあるので、
少しこの2つの言葉について考察してみたいと思います。

イントロダクション

BPMはBusiness Process Management(ビジネス・プロセス・マネージメント)の略で、この記事では各単語を以下のように定義しています。

  • ビジネス=「目的を達成するために行われる活動」
  • プロセス=「入力を出力に変換する手続きの集合」
  • マネージメント=「(人・物・事)をうまく取り扱う、うまく処理する」

つまり、企業などの一連の活動を可視化し、目的を達成するための手順を定義し、改善や変化への対応(継続的な業務改善)を実現する方法論と言えます。

一方、BPMSはBusiness Process Management Suite/System(ビジネス・プロセス・マネージメント・スイート/システム)の略で、違いはスイート/システムですが、以下のように定義します。

  • スイート=「一式または一揃い」
  • システム=「ITの仕組み」

本来、システムとは「多くの物事や一連の働きを秩序立てた全体的なまとまり、体系」という意味で「人間」も「会社」もシステムであり、ITの仕組みだけを表す言葉ではないと思いますが、日本では一般的にシステム=「ITの仕組み」と捉えている方が多いので、上記のように定義しました。

BPMとBPMSの違い

BPMSはお尻に「S」が付くだけで、「BPM」の部分は同じだと思われがちですが、「S」が付くことにより、ビジネス・プロセスの部分は「ビジネス・プロセス(ITで機能するもののみ)」、マネージメントの部分はどちらかというと、「Execution: 実行」、「Control: コントロール」としたほうがしっくりくるのではと思います。つまり、BPMSは以前に流行ったSOA(Service Oriented Architecture: サービス指向アーキテクチャ)と同義で、IT Function Control System: IT機能制御システムと言われれば納得できます。

特にITベンダーが提唱するBPMSは「業務の目的」など気にせず、「IT機能化して自動実行できて効率的です!」という売り文句が多く見受けられると思います。「そもそも、その業務いらないんじゃないの?」という視点は欠けているように見えます。

BPMとBPMS、どちらを選ぶか?

前段の説明でBPMの本来の目的である「継続的な業務改善」を前提にするのであれば、「どちらを選択ぶか?」という議論はナンセンスだと思います。

一般的なBPMの手法では下記のようなステップを踏みます。

  1. 現状可視化
  2. 業務の改善点の洗い出し、再設計
  3. 改善の計画、KPIの定義
  4. 改善の実施
  5. KPIの計測・評価

「KPIの計測・評価」の結果が「業務の改善点の洗い出し、再設計」に繋がり、継続的な業務改善を実現します。

BPMSを持参したITベンダーが下記のような手順を示したら注意しましょう。

  1. 現状可視化
  2. BPMS実装可能な機能の洗い出し
  3. IT機能の設計・開発・テスト
  4. 実装

BPMSはシンプルでパワフルです。業務が自動実行できれば、人手も減らせますし、業務品質も上がります。費用対効果もわかりやすく、説明もしやすいと思います。ただし、本質を見失うと可視化前は「あの人に聞かないと業務はわからない」状態だったが、BPMSを導入したら「ITベンダーに聞かないと業務がわからない」とならないように注意しましょう。

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