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Case

導入事例

介護事業者向けポータルサイト構築に「Smart Communication Platform」を採用し、開発工数を大幅削減|株式会社匠BusinessPlace様

介護事業者向けポータルサイト構築に「Smart Communication Platform」を採用し、開発工数を大幅削減|株式会社匠BusinessPlace様

「価値のデザイン」という視点から、シンプルかつ本格的なビジネスデザインを実現する「匠Method」を提唱しているのが株式会社匠BusinessPlace(以下、匠BP)です。コンサルティングとともに、Salesforceを活用したシステム構築も行っている同社では、介護事業を展開する株式会社カラーズ(以下、カラーズ)の業務ポータル構築に、ユニリタのWebサービス開発用基盤「Smart CommunicationPlatform(以下、SCP)」を採用し、大幅な開発工数削減を実現しました。同社がSCPを選定した理由を、取締役 ビジネススタートアップイノベーション事業部長 アドバンストビジネスアーキテクトの田中氏に伺いました。

導入製品・サービス

infoScoop Cloud Enterprise

導入メリット

  • Webサービスを開発するうえで必要となるマルチテナントや課金といった仕組みが用意おり、開発工数が約1/5に
  • ガジェットを用いた画面開発が行え、複数のクラウドサービスを統合したポータル構築が容易

介護事業者向けに「M3ケアポータル」サービスを構築

取締役

取締役
ビジネススタートアップイノベーション
事業部長
アドバンストビジネスアーキテクト
田中 豊久 氏

東京都大田区で訪問介護事業を展開するカラーズでは、訪問介護を行う社員は勤務時間中ほとんどの時間外出していることから、実際に集まっての研修を行いにくいという課題を抱えていました。そこで検討したのが動画共有によるオンデマンドでの研修でした。介護職員初任者研修の実務動画、新しい福祉器具の取り扱い説明、新入社員への社内業務教育などを動画化することで、事務所の外でもスマートフォンを通じ、社員の研修を可能にするというものです。 Salesforce導入を匠BPがサポートしていたことで、カラーズでは動画共有のシステム構築も匠BPに依頼しました。さらに新規で構築する動画共有と、以前から活用していたSalesforce、ビジネスチャットなどの機能をポータルに統合する要望も加えました。また、このポータルは将来的には勤怠システム、レセプト(診療報酬明細書)などへの拡張も視野に入れています。これらの要望を反映し、匠BPにより構築されたのが「M3ケアポータル」サービスです。(図1参照)

図1:M3ケアポータル概要図

図1:M3ケアポータル概要図

SCPの活用で開発工数を5分の1に抑制

「IT導入時にコンサルティングが入った場合、コンサルティング会社からは戦略立案についての膨大な書類が提出されることが多いです。しかし、ビジネスプロセスやUX(ユーザエクスペリエンス)などがバラバラに立案され、その結果、実現性に疑問符がつく内容も目につきます。一方でビジネス企画における問題を価値の視点でまとめ上げ、組織全体が一体となって推進していける戦略・業務をデザインし、最小で6枚というシンプルな図に落とし込めるのが匠Methodです。」と田中氏は匠BP最大の特長である「匠Method」を紹介してくれました。

匠BPでは、システム開発を行う際に、この「匠Method」にのっとって、お客様ごとのニーズに合わせた開発を行うのが一般的です。しかし、今回のカラーズの要望を反映したポータルをゼロから構築するには、かなりの工数と時間がかかると見込んでいました。

ちょうどこのタイミングで、「匠Method」のセミナーにユニリタのスタッフが参加していたことが、M3ケアポータル開発の転機となりました。このセミナーの際に、匠BPの田中氏とユニリタのスタッフが交わした会話の中でWeb開発基盤となるPaaS、すなわちSCPが話題にのぼったのです。田中氏は「このSCPを活用すれば、M3ケアポータルの開発工数を大幅に削減できる」という手ごたえを持ち、カラーズのポータル構築への採用を決定したのです。(図2参照)

図2:SCPの3階層構築モデル

図2:SCPの3階層構築モデル

「もともとユニリタが開発・販売する企業情報ポータルinfoScoopを活用したことがあり、今回のポータル構築がイメージしやすかったこともあります」と語る田中氏が、SCPを評価したポイントは3つありました。

1つ目は、Webサービスを開発するうえで必要となるマルチテナントや課金といった仕組みが用意されているということ

田中氏はこう振り返ります。カラーズでの「M3ケアポータルの利用料はカード決済としていますが、課金の仕組み1つとってもカード決済の課金をゼロベースから構築するのは手がかかります。SCPを活用しなければ、感覚としては5倍程度の工数がかかったのではないかと思っています。」

2つ目は、Webサービスをより素早く構築するためのマイクロサービスが提供されていること

実際に、今回のポータル構築においても、構築を進めていく中でカラーズより「社員間のファイル共有もポータルに統合したい」という要望が出てきましたが、マイクロサービスの利用ですぐに対応することができたと言います。

3つ目は、ガジェットを用いた画面開発が行え、複数のクラウドサービスを統合したポータル構築が簡単であるということ

前述のとおり、「M3ケアポータル」は将来的に勤怠システムやレセプトなども含めることを想定しています。“段階的に増やせる”というガジェットの強みは、「M3ケアポータル」に拡張性を持たせています。

Webサービスの開発では、市場の状況を見極めながら開発を進めるというケースも往々にしてありますが、ガジェットを活用したSCPならアジャイルにサービスを拡充していくことができるのです。

介護事業者向けサービスの横展開や新サービスの展開

今回カラーズでは「M3ケアポータル」により、職員のスケジュールにあわせて、スマートフォンを活用した研修が行えるようになりました。こうした「場所や時間に縛られない研修の実現」は、カラーズだけでなく、介護業界全体が抱える課題です。SCPはマルチテナント対応されているので、「M3ケアポータル」は多くの介護事業者の働き方改革を支援することが可能となっています。

また、介護技術や福祉器具の取り扱いは、ケアスタッフやケアマネジャーだけが必要とするものではなく、被介護者の家族にとっても必要な情報であることから、被介護者の家族の方も利用できるポータルへの拡張も考えられます。

さらに介護とジャンルが近く動画コンテンツも類似の内容となる看護分野への横展開も考えられます。また、自社で提供する「匠Method」ライセンスの会員向けポータルもSCP上で構築しサービス販売を開始しており、今後も新たなサービス展開を考えています。

SCPを実際に活用した田中氏は「活用が初めてだったこともありM3ケアポータルの構築時に不明点をユニリタに問い合わせたところ、サンプルコードを提供してもらえたなど、サポート面も満足いくものだった」とユニリタの体制を評価しています。その一方で「APIのリファレンスがあまりなかったので、自身で調べることのできる学習サイトなどがあればなお良かった」と振り返ります。最後に、「サービス開発・販売者向けにマイクロサービスの拡充やサービス提供事業者向け機能の強化を期待している」と締めくくられました。

ユニリタではSCPの開発者向け情報やマイクロサービスの拡充、プラットフォームの強化を継続的に行い、開発パートナーのサービス開発をサポートしていきます。

株式会社匠BusinessPlace

株式会社匠BusinessPlace
 

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