Menu
HOME | 導入事例 | 情報通信 | 電話やFAXによる受発注などのやり取りは顧客ごとの「お客様別フイルム情報サイト」へ移行|東洋紡株式会社 様

Case

導入事例

電話やFAXによる受発注などのやり取りは顧客ごとの「お客様別フイルム情報サイト」へ移行|東洋紡株式会社 様

電話やFAXによる受発注などのやり取りは顧客ごとの「お客様別フイルム情報サイト」へ移行|東洋紡株式会社 様

東洋紡グループの情報システムの設計、構築、運用を手がける東洋紡システムクリエート(現:東洋紡株式会社)様では、東洋紡の主力事業であるフイルム事業で活用する基幹システム、営業支援システムを2016年に刷新しました。営業支援システム構築のベースとしたのが、企業情報ポータル「infoScoop」でした。同社がリプレースで目指した理想的なシステムとは?そして、その実現のためになぜ「infoScoop」を採用したのか?プロジェクトに携わったTCシステム事業部の藤井正文氏に、お話しを伺いました。

※「infoScoop」は「Digital Workforce」の取材当時の名称です。

導入製品・サービス

infoScoop Cloud Enterprise

導入メリット

  • パーソナライズにより、顧客ごとに異なる必要な情報を提供
  • 発注書など帳票のペーパレス化により管理が不要に
  • FAXなどの通信費を削減
  • 在庫確認や発注に対するステータスなどの管理情報を提供することで、問い合わせが減少

主力事業の成長のために基幹システムを刷新

東洋紡の売上高は2015年度で3,478億円。そのうち41%を占める主力事業がフイルムや機能樹脂事業です。ペットボトル飲料の商品名などが記載されているパッケージ用の熱収縮性ポリエステルフイルムや工業用のフイルムなど、今後ますます成長が期待される分野でもある一方で、競合他社との差別化およびシェア拡大を狙うことが、東洋紡におけるフイルム・機能樹脂事業の位置づけとなります。

フイルム事業の基本的な販売形態は、コンバータ(加工業者)から、商社経由で東洋紡に発注が届き、その発注内容をもとに納期回答や製品出荷、各種証明書発行を行うというものです。従来の発注は「コンバータ→商社→東洋紡」という流れで、電話ないしFAXで行われ、東洋紡のフイルム事業部で受け取った発注内容を営業担当が基幹システムに入力するというフローで運用されていました。また、納期回答などの情報提供は、逆に「東洋紡→商社→コンバータ」を経由する流れであり、顧客側(コンバータ、商社)ではその回答をもとに自社で発注内容を管理する必要がありました。

「発注履歴、出荷実績、在庫情報や、製品発注・サンプル依頼の仕組みを一元的に提供したい」という対顧客への情報提供を行えるようにすることが、事業成長を目指した今回のプロジェクトには、欠かすことのできない大きな目的の1つでした。

また、東洋紡の社内要件としても、営業マン各自で作成している販促資料や顧客動向情報を整理するなどして、より効率的に販売活動に活用したいという課題がありました。 新システムでは社内向けに情報提供する仕組みとしてフイルム情報ライブラリを構築することで、販売活動の支援もシステム的に行えることを目指してのリプレースとなりました。

システム概要図

システム概要図

顧客の要件にあったWebサイトを構築

「お客様個別の要件にあったWebポータルサイトを提供するとともに、社内向け情報サイトを構築する」という点が、営業支援システム構築にあたっての主眼となりました。しかも、構築期間や工数はできるだけ省力化し、保守やメンテナンスも簡易な「早く、やさしく、使いやすいWebサイト構築」を目指したのが、今回のリプレースの特徴です。

藤井氏は、「infoScoop」を選定したポイントとして「infoScoopであれば、製品発注、サンプル発注、在庫照会、発注履歴、出荷実績、お知らせ…というように機能ごとのガジェットを用意し、お客様が個別に必要とするものだけを組み合わせて表示させることができるという点が狙いに合致していた」と振り返ります。

例えばA社では「製品発注、在庫照会、出荷実績」のみを表示し、B社ではすべて表示するなど、複数のWebサイトを構築することなく「お客様別フイルム情報サイト」を簡単に提供できる点が「infoScoop」を基幹システムのベースとした最大の理由となりました。このように「infoScoop」での画面構成はガジェットの組み合わせであるため、顧客それぞれにあわせたサイトの個別構築が不要になり、短期間で工数をかけずに結果として低コストでのサイト提供が可能になるわけです。

藤井氏によれば、「すべての顧客向けのサイトを一斉に構築、公開したわけではなく、スモールスタートの形で展開できることも大きな利点でした。今後も顧客ごとに要件をヒヤリングしてシステムを切り替えていくことが続くため、顧客ニーズに沿って順次切り替えていくスタイルに対応できていたことが良かった」とのことです。

お客様別 - フイルム情報サイト【Web】

お客様別 - フイルム情報サイト【Web】

東洋紡側の業務改革だけでなく、お客様の業務も省力化

新システムへの刷新は、単に東洋紡のフイルム事業部で業務改革が実現できただけでなく、お客様(コンバータ、商社)にとってもメリットがあるものでした。

コンバータ、商社側のメリット

  • 東洋紡へ発注状況やそれに対する現在のステータス、製品情報などを、問い合わせることなく「お客様別フイルム情報サイト」で確認できるようになった
  • 発注書の作成、FAX送付が不要になり、通信費削減やペーパレス化が実現できた
  • 発注書や受注書などの管理が不要となった
  • URLだけで接続できるため、お客様での導入もスムーズだった

東洋紡側のメリット

  • お客様側同様、発注書や受注書などの管理が不要となった
  • 顧客情報の把握などにかかっていた時間が短縮され、空いた時間を営業活動に利用できるようになった
  • 商品の受発注のやり取りだけでなく、在庫照会やお知らせ等の機能もガジェットで提供することが可能になった

シングルサインオンの基盤としても活用を拡大

また、藤井氏は「infoScoop SSOにより、オンプレミスと同等の認証システムをクラウド上で利用できる点も評価した」と強調します。VPN経由でのクラウドシステムと社内Directoryサービスの認証を実現したことで、基幹システムへのログインだけでなく、他システムへの認証にも活用するという展開を広げています。現段階では、フイルム事業のお客様向けサイトだけでなく、経費・旅費精算システムへの認証もシングルサインオンでできるようになっています。

他システムへの認証をシングルサインオンに対応させることで、外出先からスマートデバイスで各種システムを活用するという、次なる業務改革の基盤は整いました。藤井氏は「隙間時間の有効活用など、業務効率アップも視野に入れての新システム構築でした。そのためにも、スマートフォンならではのタッチ操作の向上は是非infoScoopで機能強化してほしい。」と期待されています。

今回のシステム刷新により、構築したお客様個別のフイルム情報サイトや社内向けのフイルム情報ライブラリは、同社のフイルム事業の成長にあわせ進化を続ける必要があります。お客様や社内の要望にいち早く対応するためにシステムをブラッシュアップする必要がありますが、ユニリタは「infoScoop」の機能拡張やガジェット開発など通じ東洋紡システムクリエート様をサポートしていきます。

お客様別 - フイルム情報サイト【スマートデバイス】

お客様別 - フイルム情報サイト【スマートデバイス】

東洋紡株式会社

(以下の情報は取材当時の株式会社東洋紡システムクリエートの情報です)

  • 創立:1992年4月東洋紡績株式会社 情報システム室から分社
  • 事業内容: 東洋紡グループの情報システムおよび、グループ以外の一般企業へのソリューション提供。
  • ホームページ : http://www.toyobo.co.jp/

関連製品・サービス

Digital Workforce logo

システムをシームレスにつなぎリモートワークを推進する「Digital Workforce」

働き方改革のプラットフォームとして従業員やIT部門の皆様の生産性・セキュリティを向上する機能を取り揃えたサービスです。

「ポータル」「シングルサインオン(SSO)」「ID管理」「API管理」「セキュアブラウザ」の5つの機能を組み合わせ、安全で快適なリモートワーク体制を提供します。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

CONTACT

お問い合わせ

アイコン mail

製品に関するお問い合わせ

アイコン book

デモ動画・資料
ダウンロード