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デジタル変革の一丁目一番地はインフォメーションフロー

さて、少しデジタル変革の話を続ける。会議を効率的にしたり、チームで効率的な仕事をしたり、働き方改革はやることがいっぱいだ。効率化して出来た時間をデジタル変革に使いたいものである。

 

これは鶏と卵の話で、どちらを先にするかは意見が分かれるところだ。「効率化ができて時間が余れば新しいことに取り組む」という派と、「新しいことをしたいからそのためにルーチンワークの仕事を効率化して時間を作る」派と分かれる。

 

私は後者の方をお勧めする。切羽詰まった時ほどいい活動が出来ることもある。中4日で先発をしている投手が、7日も8日も休養をしてから先発をして負けるのはよくある話だ。

 

とにかくデジタル変革の話は、自分を追い込んででも、まず進めることが大切だ。やらなければ取り残される。

 

「デジタル変革の最初のステップはインフォメーションフローである」

 

人工知能ブームに乗せられて、分析に力を入れようとする企業が多い。もちろん、十分にデジタルでインフォメーションフローが出来ていると自信のある企業は、いきなり人工知能に入るべきだ。しかし、インフォメーションフローが出来てないところが、人工知能から入ると必ず壁にぶつかる。

 

「お客様と十分なインフォメーションフローが出来ていないのに、お客様分析が出来るだろうか?お客様は、当社から十分に製品の情報を得ているだろうか?」

 

ある電機メーカーの話である。照明器具を販売しているのだが、カタログにはどんなデザインで、どれだけ明るいかの情報は公開されているが、その取り付け方まで公開されているだろうか?建売住宅の場合、照明器具をお客様に提案するのは、施工会社かもしれない。その場合、施工会社は消費者のニーズだけではなく、取り付けがどれだけ簡単かを見て、お客様に提案するかもしれない。この場合は、照明器具の設置方法も公開すれば、売上が増えるだろう。既に取り付け方のカタログはある。それを公開すればいい。

 

「簡単なことかもしれないが、こんな形でもデジタル変革は始まる」

 

取り付け方のカタログを公開後、インフォメーションフローをもっと進めてみてはどうだろうか。そのまま公開するとPDFのフォーマットになる。忙しい大工さんたちは、それを見ないかもしれない。出来ればPDFではなく、Webの画面にしたり、動画で取り付け方を説明したりしたいものだ。これならば、工務店がどういう条件で選択しているのかがわかる。ここまでくれば、人工知能の出番である。

 

トイレメーカーの話をしたい。「自社のシャワートイレは少量の水で流せるのが特徴だ!このトイレで利用する水の量は一回あたり何リッターで、、、」とカタログにある。消費者の目線で考えて見ると、実際に取り付けられているトイレの水の消費量まではわからない。水道の料金へのインパクトもわからないので、新しいトイレを購入するのは壊れた時だけだ。

 

そこで、IoTを設置して、消費者にそれを教えてあげるとすればどうだろう。もちろん、個人情報に関わる話なので、セキュリティには万全を期す必要がある。セキュリティを十分に確保した上で、インフォメーションフローを確立する。

 

これが確立すれば、この次に様々なことが考えられる。トイレのハードウェアの販売をやめて、利用料で販売をするとか。一人暮らしの、シニアに販売して、家族が見守り出来るようにするとか?上下水道の事業者と連携して需要を見極めて水不足などに対応するなど、新しいビジネスのアイデアは膨れ上がってくる。

 

「インフォメーションフローは一方向ではない。双方向だ」

 

人間の血液にも、上りの血管(静脈)と下りの血管(動脈)があるように、インフォメーションフローにも上りと下りが欲しい。工務店がどういう条件で選択しているかが分かれば、在庫の準備が出来かもしれない。また、新しい照明器具の商品企画に活かされるだろう。実際にはこの時に人工知能は大いに役立つ。

 

このトイレメーカーの場合は、IoTが重要な役割をする。そのため、IoTの情報をどのように溜め込むのか?同期なのか非同期なのか、IoTのセキュリティをどのように保つべきなのか?固有のデバイスに認識番号をつけて、接続時にセキュリティ確保の処理を行うのかなどが重要になるだろう。また、IoTで収集した情報を、どうやって消費者に伝えるのかも重要である。

 

インフォメーションフローはデジタル変革の一丁目一番地である。

 

注:上記の事例は架空の企業の話です。

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