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導入事例 / 出光興産株式会社様

システム標準化に向けて、変化に強いシステム基盤の構築を実現!

~新たな帳票基盤における仕分けツールとしてBSP-RMを新規採用~

東京都千代田区に本社を置く出光興産株式会社(以下、出光興産)は、1911年の創業以来、潤滑油、SS(サービスステーション)などの石油事業から燃料電池や有機ELなどの研究開発、美術館などのメセナ活動と、「暮らしを豊かにするエネルギー企業」をテーマに幅広い事業を展開しています。

同社の情報システム部は、信頼性を確保しつつ、生産性の高い、変化対応力のあるシステムの企画・構築・運用を担っています。今回、同部門を中心とした、社内業務システム標準化への取組みをご紹介します。共通のインフラ構築もそのひとつ、業務に依存しないシステム共通のサービス基盤として新たな帳票基盤を構築しました。この帳票基盤の仕分け・名寄せツールとしてBSP-RM(ビーエスピーアールエム)が採用されました。

システム標準化に向けた取組みの背景

出光興産株式会社 情報システム部 総括課 稲垣 仁之 氏
出光興産株式会社
情報システム部 総括課
稲垣 仁之氏

出光興産では、2004年から2005年にかけて、経営管理におけるシステム強化、大規模な業務システムの再構築、システム部門の統合を同時並行的に推進していました。このような状況下、社内的には、システムがますます複雑化していくことに危機感を感じ、標準化の必要性が急速に高まっていました。

「例えば、当時の社内業務システムには、個別の帳票出力機能が備わっていました。業務システム担当者が個々に構築したものです。しかし、システム標準化へ向けてオープンシステムを構築していく上で、このままの状態では、運用そのものが一段と複雑化してしまうことや様々な異なる技術が取り込まれてしまうこと、それに伴って開発および運用コストが増加してしまうことなど、多くの課題を抱えていました」(稲垣氏)。

さらに、稲垣氏は次のように話します。

「まず、長年の追加修正の積み重ねによるプログラムの複雑化、レガシー系とオープン系システムの連携増加、さらに、様々なサブシステムの連携等によって、システム全体が複雑化していた点が課題でした。また、ハードウェアやソフトウェアの採用に関しても、事業・業務ごとに筐体やOS、データベース、開発ツール、ミドルウェアを導入する傾向がありました。結果として、複数の技術が混在し、開発期間の長期化や保守・運用コストの増加、さらには属人化をも招くことになり、変化に迅速に対応できないといった点も改善の余地がありました」

変化対応力のあるシステム基盤を整備する

「システムを標準化するにあたり、変化に強く、柔軟性の高いシステム基盤を構築する必要があります。分社化や合併などの事業構造改革、組織変更、業務や取引プロセスの追加変更等にもタイムリーかつ正確に対応しなくては“真の標準化”とはいえません。システムがボトルネックにならないように基盤を整備し標準化することを前提に、システム再構築の基本方針を固めました」(稲垣氏)。

【変化対応力のあるシステム基盤のポイント】

  • 変更、テスト、移行が容易
  • 同じ変更を複数箇所で行なわない
  • 影響範囲の特定方法が決まっている
  • 変更手順、連携方法が決まっている

さらに同社では、個別の開発プロジェクトとは別に、組織の枠を超えた「共通基盤チーム」も立ち上げました。「当社でいう共通基盤とは、複数のシステムを動かす共通インフラおよびサービスを指します。業務アプリケーション以外のハードウェア、ミドルウェア、サービス等を共通化することで、開発および運用を効率化しコストを下げることが最大の目的です。構成管理、認証基盤、連携基盤などをシステム共通のサービスにすることで、大幅なコスト削減効果を期待していました。もちろん帳票基盤もこのサービスに組込まれます」(稲垣氏)。

帳票基盤を構築し処理方式を統一化する

「システム共通の帳票基盤構築への取組みは、2006年の潤滑油事業SCM再構築案件からスタートしました。帳票出力機能を見直し、帳票基盤を複数のシステムで共有することで、これまでの“システム単位”の開発および運用を解消します。また、この帳票基盤は4種類の異なる出力パターンに対応しています。

なお、電子帳票導入によるペーパーレス化は、ほぼ完了していましたので、新たな帳票基盤の構築にあたっては、処理方式の統一化に専念し、開発および運用コストの削減に最大注力しました」(稲垣氏)。

帳票基盤の仕分けツールにBSP-RMを採用

「当社が、BSP-RMを選定した背景には、メインフレーム用のジョブスケジューラやスプーラを自社で構築、使用していたことがあります。
BSPのA-AUTOやA-SPOOLもよく知っていましたし、ドキュメントベースですが、自社ツールとほぼ同じ機能を備えていることも分かっていました。
今回の標準化への取組みでオープン系の運用ツールを探していたところBSP-RMを紹介されました。A-AUTOやA-SPOOLの実績もありましたが、データベースと連携した帳票仕分けツールを探していましたので、BSP-RMの選択は必然だったのかも知れません」(稲垣氏)。

苦労した社内関係部署への標準化浸透

「共通基盤チームの立てた標準化方針をドキュメント化し、社内の開発プロジェクト単位で、その浸透を図りましたが、当初、開発側のスタッフからは“標準化方針がよく分からない”とか“標準化方針とは何ですか”といった反応が多く、なかなか方針が伝わりませんでした。過去、各プロジェクト単位で開発やツール選定、運用方法等を決めていたのですから仕方が無いとの思いもありました。また、この段階では、効果が明確に示されてなかったという点もありました」(稲垣氏)。

そこで、共通基盤チームのメンバーは、プロジェクトチームの中に入り込み、サンプルも制作して、標準化が決して難しいことではないことを地道に伝えていきました。

「運用部門への共通基盤部分の引継ぎは、さらに時間が掛かりました。プロジェクト進行中には実施できなかった講習会なども積極的に開催し、約1年を費やして引継ぎを行いました」(稲垣氏)。

これらの努力の結果、標準化における最大の目標でもあったコスト削減において、標準化前と比較し約30%の削減を達成しました。

【標準化の取組みにおける主なコスト削減要因】

  • 共通基盤(連携、認証、帳票など)の共有
  • Javaの部品やフレームワークの共有
  • 開発プロセスの標準化
  • アプリケーション設計方式の標準化

BSP-RMの総合評価は90点

帳票基盤をはじめとする共通基盤のサービス提供プロジェクトを振り返り、稲垣氏は話します。「BSP-RMの機能に関しては、ほぼ期待通りでした。標準化への取組みは、ほぼ完遂出来たと考えています。一方で、ユーザ側に立った場合、果たして使いやすいのかと考えると、これはまた別の問題のようです。30以上におよぶ社内の業務システムに展開していくにあたり、関係部署への説明には開発同様に力を入れました。現在は、社内標準として使うことが前提となっており、使わない場合は逆に申請や承認が必要になっています」(稲垣氏)。

最後に今回のプロジェクトを支援させていただいたBSPに点数を付けていただきました。
「BSP-RMについては標準的に装備して欲しい機能がいくつかありましたので辛めの評価で60点、技術対応やサポートサービスで20点、営業担当者の粘り腰で10点を追加して合計90点ですね。残りの10点は、今後の提案に期待して残しておきましょう」(稲垣氏)。

同社は、2007年から共通基盤のサービス提供を開始し、これまで約20のシステムに対して新たな帳票基盤を適用してきました。現在、新規システム構築の際は共通基盤の適用を原則として開発を行なっています、今後、2012年までに、この帳票基盤の適用対象を30以上のシステムへ拡大していく予定です。

会社概要

名称:出光興産株式会社
設立 : 1940年3月30日(創業1911年6月20日)
従業員 : 8,201名(2011年3月末現在、連結)
売上高 : 3兆6,593億円(2010年度実績、連結)
事業内容 : ・石油精製並びに油脂製造、販売
・石油化学製品の製造・販売
・石油、石炭、地熱、その他鉱物資源の調査、開発並びに採取
・農業薬品、農業用資材並びに化学薬品製造業
・電子機能材料の開発、製造および販売
・各種化学工業用および環境保全用機械設備・機器の設計、施工、製作および売買
・不動産の売買、賃貸借、管理
・コンピューターソフトウェアの開発、販売およびコンサルティング
ホームページ : http://www.idemitsu.co.jp/外部ウィンドウを開く

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