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基幹システムに先進技術を取り入れ、自動化とコスト削減を実現|日本通信紙株式会社様

基幹システムに先進技術を取り入れ、自動化とコスト削減を実現|日本通信紙株式会社様

~“安心を買う”ためにユニリタの「A-AUTO」を選定~

アルバム・製本事業で国内最大手のシェアを誇るナカバヤシ株式会社のグループ会社として、コンピュータのオフィス導入黎明期におけるさん孔紙や、請求書、納品書、給与明細などのビジネスフォームなどで、日本企業の経済活動を支えてきた日本通信紙は、ICタグ関連事業や情報処理のアウトソーシングを請け負うIP事業など、ビジネス環境にあわせて業務拡大を展開してきました。

新たな事業展開により直面したのが、基幹システムの改修が追いつかないという課題でした。20年以上前に設計しスクラッチ開発された販売管理システムなどの改修でも保守費用の負荷が膨大な上、システムの再構築にかかるコストがネックになり、新たに拡張した業務への対応は“だましだまし”システムを使い続けることとなっていました。

2012年のUNIXサーバの保守切れを機に、抜本的に基幹システム再構築を行うことになった同社では「特定のベンダに縛られず、なるべく自社で改修できるシステムにすること」「事業継続の観点からクラウド化できること」とともに、限られた人的リソースで円滑な運用を行うために「ジョブ管理ツールを導入する」という3点を主眼に置きました。

その結果、開発のアウトソーシングをせずにプログラムレスでシステムを自動生成できる「GeneXus」で販売管理システムを構築。同システムをクラウド化した上で、ユニリタのジョブ管理ツール「A-AUTO」を連携させることで、4名の情報管理グループで円滑な業務運用を可能にしました。

“塩漬け”状態だった従来システムの刷新

今回、「A-AUTO」の導入事例を取材させていただきますが、そもそもは基幹システムの刷新とあわせて検討されたとうかがっています。

日本通信紙株式会社

日本通信紙株式会社
情報管理グループ
部長 伊地知 敦 氏

販売管理システムは汎用機からオープン系にダウンサイジングしたものの、システム設計自体は20年以上前のものを使い続けていました。このオープン系システムは、対応できる技術者が限られた言語でスクラッチ開発したため、どうしても開発を依頼したベンダに縛られてしまい、少々の保守改修でも多額の構築費用がかかり手出しできないという“塩漬け”の状況でした。(伊地知氏)

これまでシステムをもっと改修しやすくというお考えはなかったのでしょうか?

前任者も含め、再構築は何度も検討にあがりましたが、コスト面などの課題で見送らなくてはいけなかったのが実情です。ただ、どこかのタイミングで再構築が必要でした。2012年にUNIXサーバが保守切れになることがわかっていたため、再構築を視野にさまざまな情報を集めていたのです。(伊地知氏)

選定:自社スタッフで対応できるシステムであることが大前提

システムの再構築でもっとも重視したことは何でしたか?

日本通信紙株式会社

日本通信紙株式会社
情報管理グループ
池上 峻 氏

旧システムの反省から、自社スタッフで改修ができるシステムにする必要があると思っていました。現在の情報管理グループに着任してから、ずっと注目していたのが、業務要件の記述だけでシステムを自動生成できるアプリケーションジェネレーター「GeneXus」だったのです。

ハンズオンセミナーなどに参加して、これなら自社スタッフでも運用できるという手応えを感じるのと同時に、急速に導入事例が増えていったことから「GeneXus」による開発を念頭に置きました。日本通信紙の親会社であるナカバヤシ株式会社でも、基幹システムの見直しが行われており、その際に大手SIerであるアイティフロンティア社が「GeneXus」による構築の提案がされていた安心感も「GeneXus」によるシステム再構築への背中を押しました。(伊地知氏)

さらに、「GeneXus」で開発したシステムをクラウド化されていますね?

基幹システムの刷新とは別に、2011年の東日本大震災を機に事業継続の観点から法務部などを中心に社内システムのクラウド化がちょうど検討されていたのです。ちょうどいいタイミングで基幹システムである販売管理システムの再構築を行うことになったため、伊藤忠テクノソリューションズ社のプライベートクラウドを選定し、今後は他のシステムもクラウド化できるかの検証を行っているところです。(伊地知氏)

ジョブ管理ツールとしての「A-AUTO」の導入も、同時に検討されたのですか?

そもそも従来のシステムを構築した20年前には『オペレーターによる人手の運用』というのが普通のことだったはずです。しかし、システムの規模が大きくなるとどうしても人手では間に合わなくなってきてしまいます。

弊社では従来の販売管理システムの運用は、外部委託によるアウトソーシングで対応していました。しかし、システム刷新にあたり“自社スタッフによる運用”を前提とした場合、ジョブ管理ツールによる自動化は必須であると考えました。システムに慣れていてスキルも高い外部のスタッフにアウトソーシングしていた際には、ヒューマンエラーによるトラブルなどはあまり考える必要はありませんでしたが、自社スタッフでの運用を考えると、リスク回避という面でもジョブ管理ツールは絶対に必要だと思っていました。(伊地知氏)

検討/導入:安心感を買いたくて「A-AUTO」を選定

ジョブ管理ツールとして、「A-AUTO」を選定されたポイントはどんなところにあったのでしょうか?

弊社はこれまで、ジョブ管理ツールを導入していなかったのですが、「A-AUTO」の名前はずっと知っていました。古くからある製品であり、導入実績なども豊富という安心感がありました。

もともと今回の販売管理システム刷新の前提である『GeneXus』との連携や、クラウド環境への連携という点でも、安心して選定できました。“安心を買う”ために「A-AUTO」を選定したのが実情です。(伊地知氏)

社内で稟議を通す段階でもスムーズにいかれましたか?

実際にシステムを運用する情報管理グループの立場からすると、自動化による業務効率アップやヒューマンエラーの回避などのメリットは明確ですが、経営陣にとってもコストメリットが大きかったと思います。

従来のシステムの保守のために、外部委託していた年間900万円のコストが削減できることで、A-AUTOの導入はスムーズに承認されました。(伊地知氏)

今後の展望:今後はサーバ監視やログ管理にも

実際に「A-AUTO」をお使いになっての印象はいかがですか?

まだまだ利用できている機能は限られています。ただ、それだけに、特に『ここが使いづらい』『ここがわかりにくい』という状況にはなっていません。(池上氏)

現在はジョブ管理だけを活用していますが、今後はサーバ監視やログ管理などにも「A-AUTO」の活用の場を広げていきたいと思っています。そもそも『GeneXus』によるシステム再構築やクラウド化を、今後は生産管理や会計システムなどにも適用することを念頭に置いています。その段階で、「A-AUTO」 を連携させることは、当然視野に入れています。(伊地知氏)

ユニリタへ期待されることは、どのようなことでしょうか?

「A-AUTO」導入の段階でもユニリタのセミナーに参加しましたが、他のベンダと違い“先を読んだ情報”が多いと思います。弊社の情報管理グループは4名という限られた状態なので、日々の業務に追われてなかなかユニリタのセミナーにも参加できていない状況ですが、今後はなるべく出席できるようにしたいと思っているほどです。(伊地知氏)

今回は先端の技術である「GeneXus」と「A-AUTO」の連携など、大変参考になりました。ありがとうございました。

再構築後のシステム構成図

再構築後のシステム構成図

日本通信紙株式会社

  • 事業内容:1957年にテレックスに使用する通信記録用紙の販売から創業。レジやテーマパークの入場券などでも目にすることの多い、巻き取り機械によるロール紙製造のほか、1969年にはビジネスフォームの製造販売に着手し請求書、納品書、給与明細などの事業も拡大。1990年には情報処理事業に本格参入し、ビジネスフォームを核としたIP(INFORMATION PROCESSING)事業を展開。さらにはBPO(ビジネス プロセス アウトソーシング)へも業務を拡大している。
  • ホームページ:http://www.e-ntk.co.jp/
日本通信紙株式会社

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