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導入事例

サーバメンテナンスの自動化にオープンソース技術を活用し、工数およびコストを大幅に削減|ウシオ電機株式会社様

サーバメンテナンスの自動化にオープンソース技術を活用し、工数およびコストを大幅に削減|ウシオ電機株式会社様

~対象のサーバ台数が増えても費用は固定。「一度導入したらもう手放せない」~

新光源や独自の光学技術の開発で知られるウシオ電機株式会社。光技術を「あかり」の領域だけでなく、産業や科学技術の先端分野で「エネルギー」として幅広く利用され、数多くの「世界シェアNo.1」製品の誕生に貢献しています。

同社は、仮想化やクラウドの利用拡大に伴い肥大化したサーバ群のメンテナンス業務にかかっていた作業工数、人的コストを削減するため、ユニリタのオープンソースソフトウェア(以下、OSS)「GoCuto」を活用した「GoCutoジョブ自動化サービス」を採用。サーバメンテナンス業務の自動化によって、休日出勤による従業員負担や手作業によるリスクを回避し、工数およびコストを大幅に削減させることに成功しました。今回、IT戦略部門 IT活用推進部の方々(右:IT戦略部門 IT活用推進部 部長小暮 正樹 氏、左:同部 小川 善弘 氏)に採用理由、効果などを伺いました。

導入製品・サービス

A-AUTO

導入メリット

  • サーバーメンテナンス業務の自動化によって、従業員負担、手作業によるリスクを回避、工数&コストを大幅削減
  • 信頼性の高い商用ツールとライセンスフリーのOSSを掛け合わせた活用でコストをミニマムに抑えつつ、安心・安定なジョブ管理基盤の構築を実現

IT活用推進部についてお聞かせください

IT戦略部門は、ビジネスとITプラットフォームの協業をすすめるITソリューション推進部、業務ルール、プロセスの標準化、改革をすすめるIT業務プロセス改革推進部、システムの開発・運用・管理を行うIT活用推進部の3つで構成されています。IT活用推進部は更に2つのグループがあり、基幹系と連携するシステムの開発部隊と、私達が所属する国内外合わせて約30社のインフラ構築・管理を行う運用部隊があります。

仮想化やクラウドの普及に伴い、メンテナンス対象の社内システムが増加

今回、サーバのメンテナンス業務を自動化されましたが、元々どういった課題があったのでしょうか?

元々、サーバの台数は10台程度だったため、メンテナンス業務は1人日程度の工数でしたが、仮想化に伴い手軽にサーバが増強できる様になったことで社内システムが日々追加され、合わせてメンテナンスにかかる工数も膨れ上がっていきました。また、BCPやリスクマネジメントの一環で各部門が管理していたサーバ群もIT活用推進部が管理する仮想基盤に集中させることになりました。

【管理対象のシステム】
ウイルス対策ソフト、クライアント制御、EDI、特許システム、スカイプ、入退室管理、食堂システム、AD管理、ファイルサーバ、WSUSといった主に社内システム

これらのメンテナンスを手動で実施していましたが、管理対象が増えたことに伴い、当初1人日で終わっていた作業が3人日以上かかる様になってしまっていました。社内システムですので、ユーザがITを使わない時にメンテナンスをしなければならないので、タイミングは当然休日に限られてしまいます。また、時には予定通りに終わらない事もあり、次の土日に持越しということもあり、遂にはメンテナンスのために人員を追加しなければならなくなりました。また、人手が介入する限り、ヒューマンエラーによるリスクの心配はついて回ります。これらの苦労が外には中々見えず、優先度が上がらないというのも悩ましかったですね。

商用ツールやOSSを検討するも予算が見合わない

「GoCutoジョブ自動化サービス」の検討に至った経緯をお聞かせください

最初は時間や人手を増やして何とか対応していましたが、業務のIT化が進めば進むほどサーバが増加していき、必然的に休日出勤や投入する人員が増えてしまいました。人手による対応ではいつか限界を迎えるのではないかと考え、マネジメント層にも理解してもらって予算化を行い、解決策を検討するようになりました。

基幹システムで使用していたジョブ管理ツールを横展開して活用する案やベンダーに メンテナンス業務そのものを代行してもらう案などを色々考えましたが、コストが現実的ではありませんでした。

次にOSSの活用を検討しました。ライセンスは確かに無償なのですが、構築費用や問い合わせ対応などの保守費用を含めると現在の休日出勤で発生する人件費と同じくらいの見積もりとなってしまい、これも予算を超える金額となってしまいました。

いよいよ打つ手がないと思い始めたとき、ユニリタからOSS(GoCuto)と商用のジョブ管理ツール(A-AUTO)を掛け合わせた「GoCutoジョブ自動化サービス」を提案いただいたのです。

初期コストはもちろん、サーバが増えたときの運用コストも高評価

様々なサービスを検討されたとのことですが、「GoCutoジョブ自動化サービス」採用となった評価ポイントをお聞かせください

当社だけでなく、一般的なエンタープライズ系の情報システム部門の方々が手掛ける業務範囲はとても広く、かつ、システムの安定稼働が前提となっているため、なかなか新しい技術を取り入れることやオープンソースの活用といったステージには踏み込めていないと思います。商用のツールに近しい機能を有しながら、ライセンスはOSSのため無償となるユニリタからの提案は当社の要件を充分に満たすもので、リスクとコストを同時に下げることができると確信しました。

■課題解決の概要 : 今回の課題解決において技術的には「基幹システム同様なスケジュール管理」、「サーバ間を跨ったジョブ連携」、「大量ジョブの同時実行と一元確認」が必要不可欠でした。また、サーバやインスタンスの増加に比例することなく永続的なジョブ実行制御が出来る事も今回の大きなポイントでした。

「GoCutoジョブ自動化サービス」は、ユニリタが開発し提供するOSSツール「GoCuto」によりジョブに対する実行制御、同時実行、サーバ間連携を実現します。ジョブ制御部分をOSS化することで、サーバやインスタンス毎にライセンス費が発生しなくなることが1つの特徴です。

今回のご提案では、マネジメント機能にジョブ管理ツール「A-AUTO」を適用しました。つまり、スケジュール機能や実行結果のモニタリングなどのマネジメント機能は「A-AUTO」、実行対象の多いジョブ制御は「GoCuto」にすることでコストを抑えながらも全ての機能的要件を満たす「ジョブ管理基盤」の構築を行いました。マネジメント機能に「A-AUTO」を適用したことで信頼性の高いスケジュール管理を実現し、シンプルなジョブ実行要件にはOSSである「GoCuto」を適用したことでコストをミニマムに抑えながらも安心・安定なジョブ管理基盤の構築を実現しました。更に、「GoCutoジョブ自動化サービス」には、安心して利用し続けられる24時間365日のサポートサービスが含まれています。

基幹業務のシステム運用は、安定稼働がミッションですから、信頼性の高い商用ツールとサポートを用いるのが基本です。但し、基幹以外のシステムに関しては、制御しなければならないプロセスは至って単純で、ジョブ起動、複数ジョブの連携、結果確認のみです。ミニマムで始めて直ぐに効果を出し、サーバの増加に合わせて柔軟に対象を広げることができ、かつ、OSSのため上限なしでライセンスを利用できれば問題ありません。これが月額数万円の固定費で実現できるという点も最初から大きな投資が出来ない今回の様なケースに当てはまり、高評価につながりました。また、元々タスクスケジューラで動かしていたバッチファイルも、今回の自動化用にPowerShellなどを用いて実行内容を見直していただき最適化されました。メンテナンス業務などで利用する汎用的なスクリプトはお手の物といった感じですね。こういった技術支援メニューに加えて、サポートも自動化の商用ツールで長い実績を誇るユニリタであれば何も問題ないと判断しました。

■自動化したメンテナンス処理

1)バックアップジョブの実行 バッチ ユニリタ作成
2)Windowsアップデート PowerShell ユニリタ作成
3)OSリブート バッチ ユニリタ作成
4)自動サインインとサービス起動 バッチとMSユーティリティ ユニリタ作成
5)Dominoなどのサービス起動 バッチ ウシオ電機様作成

システム構成図

導入前と導入後の比較

検討から導入までで苦労された事があればお聞かせください

2015年の10月に検討を開始し、12月に「GoCutoジョブ自動化サービス」を採用、2016年1月には導入を開始しました。一部にパッチが適用されずにチューニングが必要になることもありましたが、逆に今回の件がきっかけで業務内容を見直すことができました。

一度自動化されてしまうと「もう手放せない」

実際に導入されて実感された効果があればお聞かせください

現在(2016年4月時点)、対象の83台中67台のサーバと外部のデータセンター分が自動化され始めています。将来的には全てのサーバのメンテナンス業務を自動化し、休日出勤することなく、終了結果だけを自宅から確認するという状態にしたいですね。正直一度入れてしまったら、もう手放せないです。実際に動いているのを見ると、導入して良かったなと思っていますし、メンテナンス業務は可能な限り自動化するべきだと考えています。

今後、「GoCutoジョブ自動化サービス」およびユニリタに期待されることはありますか?

同じ課題を抱える情報システム部門が沢山いらっしゃるはずです。基幹業務は投資の対象となりますが、増え続けるサーバの維持・メンテナンスに新しく投資するというのはなかなか難しいかと思います。是非、同じ課題を抱える方々に「GoCutoジョブ自動化サービス」を活用して、「こんなにも安価で簡単に課題を解決できる」ということを知って欲しいですね。また、今後当社が推し進めていくIoTに対しても、ユニリタが持つITの知見を貸して欲しいですね。

ウシオ電機株式会社

  • 設立:1964年(昭和39年)3月
  • 従業員数:1,744名(単体)、5,886名(連結) ※2016年3月31日現在
  • 事業内容:光応用製品事業ならびに産業機械およびその他事業
  • ホームページ:https://www.ushio.co.jp/jp/
ウシオ電機株式会社

関連製品・サービス

ジョブ管理ツール | A-AUTO

ジョブ管理ツール | A-AUTO

A-AUTOのジョブ管理機能は、異なるプラットフォームで稼働するシステムのバッチジョブを統合的に管理し、自動実行制御を実現します。

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