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合併に伴い新たな業務基盤の再構築を強力に推進|株式会社安藤・間様

合併に伴い新たな業務基盤の再構築を強力に推進|株式会社安藤・間様

~メインフレームでの運用を素早くオープン系に移行することに貢献~

2013年に安藤建設と間組が合併して誕生した株式会社安藤・間では、調査から施工、監理に至る土木建築工事プロジェクトを数多く手掛けながら、不動産取引や土壌調査、地域・都市開発、そしてエネルギーの供給事業など、土木と建築という互いの強みを生かした企業づくりを推進しています。「イノベーションによる成長の実現」を基本方針とする中期経営計画を基軸に、建築事業の充実・強化や収益基盤の多様化、そして環境・社会・ガバナンスへの取り組みの強化を通じ、持続的成長と企業価値向上の実現に注力しています。合併によるシステム統合やメインフレームからオープンシステムへ移行する過程において、新会計システムにおける各種帳票の作成やそのために必要なデータ収集の仕組みなど、過去の資産を継承しながら新たなシステム環境づくりのプロジェクトにおいて、ユニリタが提供する各種ソリューションが活かされています。

基幹システムの周辺業務を切り出すことで
機能別にソリューションが必要になった

建築に強みを持つ安藤建設と土木に定評のある間組が2013 年に合併して誕生した株式会社安藤・間。同社では、合併に際して情報系システムの統合やネットワーク基盤の整備を実施しながら、数年かけて新たな時代へ柔軟に対応できる業務システムの環境づくりに取り組んできました。新たな環境づくりのなかで求められたのが、基幹システムのオープン化に伴う、新たな会計システムに関連する帳票業務の仕組みでした。「今回の基幹システムの刷新は、多くの仕組みに手を加えて一気にカットオーバーしたため、帳票などの周辺業務は会計システムから機能を切り出し、個別のソリューションで対応していくことにしました」と高馬 洋一氏は当時の状況を振り返ります。

実績含めて信頼のおける企業が提供する
ソリューションを高く評価

情報システム部長
高馬 洋一 氏

この帳票に関する機能実装を検討するなかで注目したのが、ユニリタが提供する情報活用レポート基盤「Report & Form Warehouse」でした。
「ユニリタとは20 年以上前からさまざまなソリューションでのお付き合いがあり、高い技術力と柔軟な対応力には過去の実績からも十分に信頼できる企業だと考えています。そのユニリタからいただいた提案は、機能的にも我々の仕様に耐えられるものだと判断しました」と高馬氏。
また、帳票に必要なアウトプットデータを生成するために、周辺システムとのデータ連携も同時に求められました。そこで、合併前から導入していたETL ツール「Waha! Transformer」を活用することに。「統合された基幹システムを構築する以前から、複数存在していた会計システムからデータを抽出し、1 つの会計データを作成するための仕組みとして『Waha!Transformer』を使っていました。新たな会計システムでの帳票作成にも『Waha! Transformer』が活かせると考えたのです」と高馬氏は語ります。
さらに、以前から両社で個別に運用してきたジョブ管理の仕組みを統一することも検討し、旧・間組で利用されてきたジョブ管理ツール「A-AUTO」を中心にジョブ周りの運用を統合することになったのです。
「私自身が以前から使い慣れていることはもちろんですが、時間をベースにしたタイマー起動でなく、運用日をベースにジョブを動かすことで安全な運用が可能になる点を評価しました」と同部 基盤運用管理グループ 田中 隆氏は語ります。
このように合併に伴って機能別に切り出された業務を補う仕組みの構築に、ユニリタの各種ソリューションが貢献しています。

帳票作成やデータ生成、ジョブ管理などさまざまな場面でソリューションが活かされる

情報システム部
基盤運用管理グループ
田中 隆 氏

現在は、仕訳帳や総勘定元帳など会計の主要簿を中心に、施工に関する安全管理の帳票や一部給与関連の帳票まで、およそ1500 を超える帳票が「Report & Form Warehouse」にて作成されています。「現場に負担をかけないよう、従来のホストにて提供されていた各種帳票とほぼ同じ形で情報提供できるようなフォーマットを意識しました。オープン系の仕組みでも同様の帳票が迅速に作成可能だったことで、高い生産性を実現できました」と高馬氏は評価します。
また、周辺シス テムからデータを取り込んだうえで帳票用のインプットデータとして加工するだけでなく、マスタ更新するためのデータ作成に利用するなど、データ連携だけでなくデータ作成のツールとしても「Waha! Transformer」を積極的に活用しています。「取引先の実績データをCSV で欲しいという要望に応えることもあれば、監査用のデータとして提供することもあります。実際にはメインフレーム時代から各部署の要望に応じてデータ提供をしてきましたが、今は『Waha!Transformer』にてデータ抽出作業を行っています。その場合、数10 万件もの大量データから必要な情報を抽出することになりますが、非常に高速な処理を実現しています」と田中氏は評価します。



「Waha! Transformer」については、バイナリ形式の情報をそのまま取り込んで閲覧できる点も評価の1 つに挙げています。「ホストは一般的にバイナリ形式のため、バックアップを取ってもそのままでは内容が分かりません。Waha! Transformer はバイナリ形式からのテキスト変換が可能となっており、わざわざテキスト変換プログラムをつくらずともバックアップ運用が可能です」と田中氏。
ジョブ管理の基盤となっている「A-AUTO」については、現在1000 を超える数のジョブが登録され、そのフローがしっかりと可視化できるようになっています。「エラーがあっても視覚的に分かりやすくUI 上で把握できるため、迅速な対応が可能になっている」と田中氏は評価します。
「A-AUTO そのものが落ちたことがありません。さらに監視ツールZabbixと連携し、ジョブ実行時にエラーが出ると、即座に管理者にメールによるアラート通知が行われる運用となっており、特に安定性と運用を考慮したシステム提案や仕組みの実装が評価できるポイントです」と高馬氏。


ユニリタについては、現場が求めている課題に対してしっかり提案できる体制が整っており、サポートについても丁寧な対応が評価されています。「実際の現場にも直接来て、対応いただき、こちらの要望に最大限応えていただけています。サポートセンターでは過去の対応履歴もしっかり把握いただいており、懇切丁寧にこちらの疑問に対して答えていただける姿勢を高く評価しています」と田中氏は語ります。

イノベーションを実現するための新たな仕組みづくりにも期待

今後については、すでに合併から5 年が経過し、老朽化しているシステムも出始めています。ユニリタには新たに対応が迫られる領域で期待を寄せています。「何かあれば一番に声をかけたいと思っています。
それだけ頼りにできるパートナーとして、今後も関係性は継続していきたい」と高馬氏。中期経営計画の柱であるイノベーションを実現するためにも、ICT はあらゆる場面で求められるビジネスの基盤であり、重要度は高まっている状況にあります。「イノベーションを通じた改革を、スピード感を持ってやっていく必要があります。その部分の支援についても、ぜひユニリタに尽力いただきたい」と高馬氏は話されました。

株式会社 安藤・間(呼称:安藤ハザマ)

  • 事業内容:(1)土木建築工事の調査、測量、企画、設計、施工、監理
         (2)不動産取引および不動産の保有、利用
         (3)土壌の調査・浄化工事の請負
         (4)地域・都市開発および環境整備に関する企画、設計
         (5)発電および電気、熱等エネルギーの供給事業
  • 従業員数 :3568 人(2019 年4 月1 日現在)
  • ホームページ : http://www.ad-hzm.co.jp/

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