長野市民病院とユニリタが
「生成AI × Waha! Transformer」の共同実証実験を実施
~看護師の患者情報収集の効率化を支援~
2024年5月23日 プレスリリース
株式会社ユニリタ(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:北野 裕行、東証スタンダード市場:3800、以下 ユニリタ)は、地方独立行政法人長野市民病院(長野県長野市、理事長:池田 宇一、以下 長野市民病院様)と純国産ノーコードETLツール「Waha! Transformer(ワハ・トランスフォーマー)」と、生成AIを活用した共同実証実験を実施しました。
■「Waha! Transformer」と生成AI共同実証実験の背景と効果
年900時間の業務時間を省力化し、患者さんへより寄り添える時間の創出を支援
「Waha! Transformer」のユーザーである長野市民病院様では、院内の働き方改革による労働時間削減に対応するため、看護師の勤務入りの際に看護記録などから得る情報収集業務の効率化が求められていました。
働き方改革の課題を解決すべく生成AIを使用した診療情報の活用を検討しましたが、扱う対象のデータが特に注意深く取り扱う必要がある要配慮個人情報のため、セキュアにデータを扱うことが課題となっていました。
このことから、診療情報をセキュアに扱う事を前提とした生成AIの活用方法を、「Waha! Transformer」を用いてユニリタと共同実証実験を開始しました。
その結果、オンプレミスの「Waha! Transformer」を活用しながら、電子カルテDWH(Data Ware House)のデータを利用したセキュアな生成AI連携が可能となりました。これらにより要配慮個人情報を守りながら、看護師の方々の情報収集にかかる時間を年間900時間削減することに成功しました。
現在では、看護記録だけでなく医師の記録をはじめチーム医療に不可欠な多職種の記録を一元的・効率的に要約する機能強化も実施し、さらなる効率の向上に取り組んでいます。
■看護記録要約システム構成図
■「Waha! Transformer」と生成AIを活用したセキュアな「対話型AIアシスタント」の共同実証実験について
また、本実証実験では、予め情報を学習させておくことで業務に関する情報を回答する生成AIを活用したセキュアな「対話型AIアシスタント」の開発も進めており、診療記録からの情報収集だけでなく手術や検査前の看護手順や家族の付き添い基準の情報、転院する際に必要な書類や持ち物の確認など、院内に散在するマニュアル・ナレッジ情報の収集の効率化を目指しています。
この「生成AIチャットボット」についても、自院のみならず他病院などの情報を含むことから情報をクラウドにアップロードせず、生成AI本体は「Azure OpenAI」を利用する構成で学習の機能を実装した対話型AIアシスタントです。
ユニリタでは、今回の長野市民病院様との共同実証実験の結果を踏まえて、セキュアな生成AI利用・学習を可能とする生成AI連携を実装した「Waha! Transformer」のオプション開発・提供を計画しています。
■病院の概要
・法人名称:地方独立行政法人長野市民病院
・病院名称:長野市民病院
・所在地:長野県長野市大字富竹1333番地1(〒381-8551)
・病院種別・施設基準等
地域医療支援病院、地域災害拠点病院、がんゲノム医療連携病院、地域がん診療連携拠点病院
■「Waha! Transformer」について https://waha-transformer.com/
「Waha! Transformer」は、1999年の提供開始以来25年以上の運用実績を誇る、純国産のノーコードETLツールです。日本のビジネス環境にあわせて、基幹系システムからクラウドデータベース、Web APIやExcelファイルまで、さまざまなデータの連携を支援します。
現在、大手企業を中心に2,300ライセンス以上導入されています。
以 上
【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
◆製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社ユニリタ クラウドサービス事業本部 ITイノベーション部https://waha-transformer.com/contact.html
【報道関係者からのお問い合わせ先】
株式会社ユニリタ 広報IR室
https://www.unirita.co.jp/ir/inquiry.html
地方独立行政法人長野市民病院 広報担当
026(295)1199(代)
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