経営方針・中長期的な経営戦略
当社グループは、企業理念に掲げる「最高品質のITサービス」の実現と提供を通じて、「社会の発展と豊かな未来の創造に貢献する企業を目指す」という高い志をもって、さまざまな事業活動に取り組んでまいります。
会社の経営の基本方針
システムがあらゆる企業活動に必要不可欠となっている今日、当社グループは、最高品質のITサービスの実現を目指して、企業の基幹業務システムを運用管理するための製品の開発、販売からサポートまでを一貫して行う顧客密着型の事業を展開しております。
当社は、2014年に次のとおり「企業理念」を改訂し、新たに「行動指針」を制定し、すべての取締役および従業員が職務を執行するにあたっての基本方針としております。
企業理念
私たちは、しなやかなITを使い、社会の発展とより良い未来の創造に貢献する企業を目指します。
行動指針
ユニーク
私たちは、ITの先導役として、ユニークな発想で、これまでにない製品やサービスを提供します。
誠実
私たちは、企業として永続するために、すべてのステークホルダーに対して、誠実であり続けます。
利他
私たちは、お客様の利益に資する『利他』の精神で行動します。
変化、挑戦
私たちは、変化へ俊敏に対応し、未知の事に挑戦し続けます。同時に、失敗からも学ぶ逞しい精神を大切にします。
結束
私たちは、無難な判断を排し、納得するまで議論を尽くします。そして、目標達成に向かって心をひとつにし、結果を出します。
グローバル
私たちは、世界中の国や地域の文化、慣習を尊重し、ともに働き、ともに学び、地域の発展に貢献します。
凛
私たちは、企業人として法令と社会ルールを遵守し、凛としてしなやかに行動します。
目標とする経営指標
当社グループは、当面、設備投資等に多大な資本を投下する必要はありませんので、経営上は、収益面での指標を重視することになります。
従って売上成長を図りながら、営業利益率、経常利益率を維持・向上することによって高収益企業として成長し続けてまいりたいと考えております。
中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題
<環境認識>
コロナ禍からの脱却が進み、社会や経済活動が正常化する中で、地政学リスクや物価高等の下押しリスクは依然として存在するものの、景気は緩やかな回復基調を維持すると思われます。また、少子高齢化による労働力人口の減少、環境問題の深刻化、地方の過疎化といった社会課題への対応について、その必要性、喫緊性がさらに増すと考えられます。
一方、当社グループのお客様をはじめとする日本企業のDXへの取り組みは、その進捗度合にレベル感はあるものの、推進からその後の効果的な活用ステージへと移行していくと思われます。また、今後のお客様の新たな課題として、顧客との新たなつながりの再構築やサステナビリティに配慮した事業への変革、DX人材の確保および育成や企業・組織文化の改革などが顕在化していくと思われます。また、変化の激しい市場の中で、自社の存在意義や競争優位性を確立するために、経験や勘のみに頼らず、客観的なデータに基づいた迅速な経営判断や的確な意思決定を実現するデータドリブン経営に取り組む企業も増加していくと思われます。
<新中期経営計画「Re.Connect 2026」>
当社グループは、今期(2025年3月期)を初年度とする新たな3カ年中期経営計画(※以下、新中計)「Re.Connect 2026」を策定しました。「Re.Connect」には、さまざまなステークホルダーとの接点やつながり方を抜本的に見直し「再度、より良い形でつながり直す」という意味を込めています。
前中期経営計画で推進したサービスシフトへの過程でブラッシュアップした「データマネジメント」と「サービスマネジメント」をグループ共通の強みとし、「IT課題」や「事業課題」の解決、そして「社会課題」の解決へとその事業領域の幅をさらに広げる計画です。また、お客様の課題を解決するITサービスを提供しつづけていくために不可欠な人材の教育や採用に対しても積極的な投資を行います。
新中計策定にあたりユニリタグループは、グループ共通の理念として「UNIRITA Group Leadership Principles」(※以下、ULP)を策定しました。このULPを構成する「共感をカタチにし、 ユニークを創造するユニリタグループへ」というビジョンのもと、「Create Your Business Value ~ITの力で、一歩先の未来を創造する~」をミッションに掲げ、社名の由来でもある「ユニーク」と「利他」を共通の価値観としビジネスを展開していきます。
<新中計「Re.Connect 2026」の重要戦略と施策>
新中計における重要戦略と各施策は以下の通りです。
<事業戦略>
「サービス提供型事業の拡大」
クラウドサービスの事業領域をDX推進から社会課題解決の領域へと拡げ、売上、利益共にユニリタグループの主力事業へと成長させます。また、既存のお客様をはじめ、多くの企業にとってDX推進の課題となっているレガシーなIT環境の刷新ニーズを追い風に、前中期経営計画で推進してきた「サービスシフト」をさらに加速させます。これらの実現性を確実なものとするために、ユニリタグループのリソースの効率化を戦略的に実施していきます。
「新たな価値提供モデルの確立」
データドリブン経営による事業の付加価値向上を目指すお客様に対し、当社グループのコアコンピタンスである「サービスマネジメント」と「データマネジメント」でその経営サイクルを支援します。また、グループ各社の事業をエコシステムでつなぎ、提案の幅を広げ、高付加価値なサービスやソリューションの提供を図ります。さらに、社会課題を解決する事業への継続的投資とアライアンスの強化を進めます。
「事業プロセスの変革」
品質マネジメント体制を強化することで、サービス提供品質の継続的な改善を実施していきます。また、ユニリタグループのバリューチェーンを最適化し、将来に渡るビジネスのスケールアップに対応します。さらに、お客様に製品やサービスを最大限に活用していただくことを重視したカスタマサクセス推進体制を確立し、競争優位性と事業の収益性を高めていきます。
<経営戦略>
「ユニリタグループ理念を軸とした持続的な経営と価値創造」
ユニリタグループが目指す理念経営に向け、ULPを軸とした価値観の共有による組織文化づくりと、一人ひとりが働きやすい環境で働きがいを持つためのエンゲージメント強化を図り、社員と会社全体の成長につなげていきます。さらに、ダイバーシティマネジメントや健康経営への取り組みを推進し、サステナビリティ基盤を強化します。これらの人材戦略と施策の推進を通じて人材価値と企業価値向上の最大化を図っていきます。
ユニリタグループは、グループ各社が持つ「コンサルティング」「プロダクト&サービス」「システム開発」「アウトソーシング」をグループエコシステムとして強化し、新中計「Re.Connect 2026」の重要戦略および各施策を着実に実行することで、お客様のサステナブルな発展に貢献してまいります。
ユニリタグループ新中期経営計画「Re.Connect 2026」説明資料(PDF:2.53MB)