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煩雑なSAP/ERPシステムの移送管理業務を自動化 ~手作業による人的ミスと工数を大幅に削減~

SAP の中で、一番煩雑で大変な業務は移送業務と言われています。コンプライアンスの観点やコスト削減の見直しについても、移送業務が課題によくあがります。今号では、システムの運用、自動化において一歩先を行く提案を目指すユニリタから、SAP/ERP システムの移送業務を自動化する新ソリューション「LMIS/AutomaticRelease for ERP」をご紹介します。

SAP移送業務の現状

SAPを採用している企業の多くは、その運用で最も大きな課題として「移送業務」をあげます。本項の移送とは、SAP/ERPシステム開発をする際、3ランドスケープ、すなわち構成開発機から品質検証機へ、品質検証機から本番機へ、不具合などを確認しながら、ABAP※1プログラムやロール※2、バリアント※3などを移し、 システムをアップデートする方法のことを言います。

移送業務が多い企業では月間400 ~ 500本のプログラムを移送することもあります。もちろん、ABAPプログラムや移送業務の工程に問題があれば移送業務を行うことはできません。そのため、影響度が高い本番機への移送業務は夜間や土日で行うことが多くなります。

また、企業によってはSAPでの移送業務のみならず、本番機への移送後、実際はさまざまなプラットフォームや他ソフトウェアと連携してシステムを利用している企業も多いと思います。今後、企業統合やグローバル対応によるビジネスの変化が進むことで、システムが複雑になり、企業内クラウドなどとの連携が増えると、より一層手間がかかってしまいます。システムの運用保守を担当するIT部門においては、これらSAP移送業務に伴う問題への対応は見過ごせない課題です。

  • ※1 ABAP(Advanced Business Application Programming, アバップ):R/3 などSAP システムの製作やアドオン開発に用いられる高級言語
  • ※2 ロール: 論理的にリンクしたトランザクションのセット。これらのトランザクションは、ユーザがERP で必要とする機能(業務)の範囲を表している
  • ※3 バリアント: 同じ選択条件で実行することが多いプログラムに対して、入力値のセットを保存したもの

SAP移送業務の課題

SAP移送業務の課題例を下記に列挙します。

  • 移送依頼内容が不完全
  • リリースに伴う影響範囲を確認するのに時間がかかる、あるいは影響を見落としてしまう
  • オブジェクト不足によるプログラム障害
  • 誤ったインポートタイミングによる変更ミス
  • 夜間、休日のリリース作業で、要員への負荷が高く、作業ミスが起きやすい
  • 開発者と実行者間の認識ずれによる適用ミス
  • オペレータの手動実行による作業ミス
  • 移送業務後の別システムとの連携ミス
  • 紙ベースで管理しているリリース作業(変更管理含む)による申請の未承認、事後承認が発生
  • 移送業務をアウトソーシングしている場合のコストや時間自由度の不足

SAP移送業務の課題解決

ユニリタでは、お客様からの要望により、SAPはもちろん、他ERPシステムへの移送業務の課題解決対策として、ITIL準拠のITサービスマネジメントツール「LMIS」のワークフローと連動しながらリリース作業の自動化を実現する「LMIS/AutomaticReleasefor ERP」を4月にリリースします。

「LMIS/AutomaticRelease for ERP」により、煩雑なSAP移送業務の自動化を行うことができます。移送処理終了後は、メールなどで結果を受け取ることもでき、仮にエラーが起きた場合でもWebなどから対処を行うことが可能です。「LMIS/AutomaticRelease for ERP」の導入は、SAP移送業務に伴う問題の解決と共に、各リスクに対する「安心・安全」を得ることができます。移送業務の処理イメージは下図(図1)をご参照ください。

SAP移送業務の課題解決

「LMIS/AutomaticRelease for ERP」の特徴

では、「LMIS/AutomaticRelease for ERP」の特徴はどのようなものでしょうか。他社製品と比較した特徴は下記となります。

  • 先行移送が失敗した場合、後続処理を停止
  • 同じ時間にスケジューリングしても同時に実行可能
  • リリース承認フローと移送処理の連動と結果の保存が可能
  • 移送自動化による夜間要員への負荷軽減、オペレーションミス削減
  • 移送予定、実績などをレポートで確認可能
  • 移送の先行後続関係を定義可能
  • 自動移送のホールドが可能
  • 既存移送処理をコピー登録して再利用可能
  • 他システムへの自動リリース
  • パッケージによる安心・安全の確保

上記の特徴は、SAP関連製品やスクラッチ開発でお困りの課題を改善することができます。

「LMIS/AutomaticRelease for ERP」移送申請例

導入によるメリットを記しましたが、実際の流れはどのようなものでしょうか。一例として起票方法を見てみましょう。

①リリースおよび移送に関する業務フローを策定(図2)   
※図2は「LMIS」標準でのフローとなります。リリース管理の承認フローはコンフィグレーションにて変更可能です

「LMIS/AutomaticRelease for ERP」移送申請例

②「LMIS」で管理されているリリース管理画面から移送申請を行います(図3)

リリース管理画面から移送申請

③「リリース管理」から「移送申請」を起票します。(図4)  
起票後はワークフローに基づいて移送業務を進めていきます

リリース管理画面から移送申請

「LMIS/AutomaticRelease for ERP」

「LMIS/AutomaticRelease for ERP」により、現在紙で行っている申請書類の承認漏れや事後申請に対するコンプライアンス対策、不完全な移送業務や現場での作業ミスなど、運用面での課題解決や効率化を図ることができます。また、作業時間の自由度向上や休日出勤の軽減などの労働環境の改善、経営的にも移送業務をアウトソーシングしている場合のコスト削減、移送処理後の他システムへのリリースなどへの期待が持てます。

ITILに準拠した運用に関してビジネスを行っているユニリタならではの視点でリリースされた「LMIS/AutomaticRelease for ERP」によりSAP移送業務の「安心・安全」を確保することができます。

SAP/ERPシステムで課題をお持ちの方は是非ご検討ください。

担当者紹介

営業本部 東日本営業二部
部長
岡本 欣也

技術、製品企画、マーケティング、営業を経験。端末エミュレータを皮切りにネットワーク、ワークフロー、XML DB、セキュリティ、内部統制等を経験した後、現在、ポータル、SSO、IDM、ESB分野を主として担当。2013年から名古屋営業責任者を経て、2015年4月より、現職。メインフレームからオープン系まで各種経験したノウハウを基にお客様のシステム構築をサポートさせていただきます。

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ヘルプデスクからITILプロセスに基づいたサービスデスクへ | LMIS

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