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【業務課題解決ソリューション 課題編】 EOS/EOL対応は、作業ではなく情報システム戦略だ!!

情報システム部門の業務の1 つにサーバやソフトウェアの刷新、リプレイスといったEOS(End of Service/Support/Sales)やEOL(End of Life)対応があります。これらへの対応は膨大なコストがかかる上、システムの安全・安心を維持するために多大な労力も費やされています。

今回は、情報システム部門にとって避けられない業務であるEOS/EOL 対応に関わる直接的な課題と、結果として「攻めのIT」へなかなかシフトできない課題を整理します。

EOS/EOL対応を改革のチャンスと捉える

情報システム部門の担当者は、サーバの物理的な老朽化、オペレーティングシステムやソフトウェアのサポート停止などにより、およそ5年に1度の周期でサーバやソフトウェアの更新やリプレイスを行っています。「そんなこと、当たり前だ」と言う声がある一方、「毎度、多大なリスクとコストがかかる、できればやりたくない作業」と言う声も多いのが事実ではないかと思います。

多岐にわたるIT資産のリプレイスや刷新が大きな労力を必要とし、またリスクを伴う作業であることに変わりがありません。しかし、これらの業務をITによるビジネス貢献を目指した課題や悩みを解決する機会と考えることもできるのではないでしょうか。

リプレイス、刷新作業に伴う課題

課題1.サーバのリプレイス時期がバラバラ、常に対応している

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多くの場合、サーバは仮想化され、業務別や機能別に分類されています。担当者は、この分類ごとにシステム化計画を立案していくことになりますが、およそ5年の周期でEOS/EOL対応の計画を立ち上げた場合、サーバの導入時期が異なれば、実質的に毎年作業計画を立案していることになります。

課題2.技術刷新の機会を逃している

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事業部門やマーケティング部門は、売上拡大や企業価値の向上が組織の目的であり、その目的を実現するための手段として最新のITを利用したいと考えています。特にクラウドによるITサービスの利用が加速したことで、ITへの期待がビジネス寄りに変わってきています。この状況に企業内の情報システム部門が関わっているかというと、残念ながら関わっていないケースが多く見受けられます。サーバのEOS/EOL対応時に単に更新するだけでは、ITシステムは成長しません。EOS/EOL対応のタイミングを技術刷新の機会と捉えることが重要です。

技術刷新を踏まえたEOS/EOL対応における作業計画のポイント

  1. どのような構想で現在のシステムが構築されているのか
  2. これからの時代、会社のビジネスに合っているのか
  3. その作業の価値はどこにあるのか

課題3.将来的にEOS/EOL対応から解放され、攻めのITに転じられるか

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今後、サーバのEOS/EOL対応を考える場合、計画による影響範囲を分かりやすくするために、機能別に分割する方法があります。機能別に考えることができれば、障害時の対応スピードや影響範囲を最小化することが可能となり、今後のシステム切り替えの計画も実施しやすくなることが想定されます。

また、2 ~ 3 年先のサーバのEOS/EOL 対応を見据え、機能の標準化を進めていくことをお勧めします。機能の標準化を考えた場合、同じような機能が複数の製品やサーバで分散して構成されているケースが多く見受けられます。その際は、社内標準として、機能を基盤化して今後の計画の中で集約化を進めることができます。結果、標準化が実施できれば、コスト削減の推進が可能となり、運用・保守を担当する人材のスキルも限定することが可能となります。また、外部も情報システム部門のリソースを活用することが可能となり、社内リソースのシフトが実現できます。

さらに、機能の標準化ができれば、今までの運用、保守作業を見直すことができます。工数がかかっている作業や、人手で対応している業務については、自動化を推進することが可能です。これは、業務プロセスをしっかりと分析し、担当者毎の判断基準やナレッジを整理することができる大事なポイントになります。

まとめ:3つの課題へのアプローチ

  • EOS/EOLを技術刷新の機会と捉える
  • 数年先のサーバのEOS/EOL対応を見据え、機能の標準化を進める
  • 機能を基盤化し、今後のEOS/EOLのタイミングで集約化を進める

次号の「解決編」では、情報システム部門が「攻めのIT」にシフトするために、機能別、標準化、自動化を意識することで自社の「守りのIT」にかかる工数を削減する方法を紹介します。

担当者紹介

プロダクト事業本部
カスタマーサービス部 第1グループ グループリーダ
深水 桂輔

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