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【業務課題解決ソリューション 解決編】マイグレーションの枠から抜け出せ!! ~本当に価値あるITモダナイゼーションを目指して~

ITモダナイゼーション

数十年前に構築したメインフレームなどの古いシステムや過去にオープン系で再構築したシステムに対してデジタル変革の波が押し寄せてきています。そのため、定常的な運用費用の削減や技術者不足の解消といった観点のマイグレーションだけでは情報システム部門の存在意義を示すことはできません。過去に構築したシステムの最適なマイグレーション、その先にあるITモダナイゼーションを目指すための方法を紹介します。

ビジネス貢献に向けたデジタル変革

企業活動において、ITは必要不可欠な時代になりました。IT技術も日々めまぐるしく進化していますが、情報システム部門は、依然として構築したシステムの維持・運用、開発が主な業務となっています。しかし、経営層からは、売上増大やコスト削減などの業務に踏み込んだビジネスへの貢献が求められています。

IT戦略のキーワード

実際に2017年度に挙げられているIT戦略のキーワードの統計を見ても、情報システム部門には、「売上増大への直接的な貢献」や「業務コストの削減」、「ITコストの削減」が上位を占めています。

「コスト削減」に関しては、これまでもさまざまな方法が考案・実施されてきたと思います。加えて情報システム部門がビジネス貢献するには、既存システムに対しての付加価値や昨今のデジタル変革に向けて、IoT、AI、ビッグデータ活用など、新しい技術の導入が必要です。これらデジタル変革への対応は急務となっており、対応できなければ企業競争に勝ち抜いていくことが難しくなってきています。

デジタル変革や新技術の導入を推進するには、複雑化した既存システムの刷新、さらには、情報システム部門がビジネス変化へ柔軟に対応できるかがポイントです。

デジタル変革を前提としたシステム マイグレーション

ITモダナイゼーションというキーワードを聞いたことがあるでしょうか。

ITモダナイゼーション(Modernization:現代化、近代化)とは、企業情報システムにおけるソフトウェアやハードウェア、アプリケーションなど、稼働中の資産を活用しながら最新の製品やフレームワーク、設計などへ置き換えることを指します。

ITモダナイゼーションは、これまでのマイグレーションでは実現することができなかったデジタル変革に対応するためのシステムマイグレーションが前提となっています。つまり、ITモダナイゼーションこそがデジタル変革や新しい技術の導入に向けた入り口となり、結果としてビジネスへの貢献をもたらします。

これまでのマイグレーションは既存システムの踏襲や「コスト削減」に重きが置かれていました。

一般的なマイグレーションのアプローチは以下となります。

  1. ハードウェア的アプローチ
    メインフレームやオフコン、オープン系をどのように置き換えるかなど
  2. ソフトウェア的アプローチ
    パッケージやアプリケーションをどのように置き換えるか、クラウドサービスを使用するかなど
  3. プログラム的アプローチ
    COBOLやアセンブラ、Visual Basic、C言語などで作成した既存資産をどのように置き換えるかなど
  4. ユーザインターフェース的アプローチ
    タブレットやスマートフォンなどの新しいデバイスへの対応をどうするか、ユーザへの見せ方をどのように最適化するかなど

ITモダナイゼーションの 実現に向けたアプローチ

ITモダナイゼーションを実現するには、マイグレーションが1つの要素になります。マイグレーションを実施する前にやらなければならないことがあります。

それは、前述の4つの物理的なアプローチに加えて、「業務保有価値の変革をもたらす」ためのマネジメントアプローチとテクニカルアプローチが必要となります。
まず、マネジメントアプローチで実施しなければならないことは、既存ビジネスを正確に棚卸しして、ビジネス間の相関関係、業務間の相関関係などを明確にすることです。ビジネスの棚卸しを行い、明確化することで、相関関係を可視化し、既存ビジネスを改善するための分析や新規ビジネスの立上げのための定量的な材料を揃えることができます。必要に応じてコンサルテーションなど、外部からの意見を取り入れることにより、さらなる深掘りや将来像が明らかになり、スピード感のある検討を進めることができます。

  • マネジメントアプローチ
    IT部門の業務をビジネス競争力の源泉、他社との差別化要素の観点から「業務保有価値軸」と「IT業務を汎用的・固有的に分けた軸」の2軸で分析を行う。ITサービス提供者として、どのように企業価値を高めるか、さらには、情報システム部門における人材育成や組織改革をするためのアプローチ

次にマネジメントアプローチから導き出された結果をインプットにして、デジタル変革へ対応するための標準化対応や自動化対応、効率化対応をどのように行うかを検討するテクニカルアプローチも必要です。テクニカルアプローチを行うことで企業システムとしての強み・弱みを分析し、強みをより伸ばすための手段、弱みを克服するための手段が明確になります。

  • テクニカルアプローチ
    マネジメントアプローチからの分析結果をもとに、さらなる自動化、効率化、標準化を進める領域と新しいビジネスを生み出し、企業競争力を高める領域、それぞれに必要となる最適な技術やサービス提供など、技術的観点から改善を行っていくためのアプローチ

ITモダナイゼーション基盤の構築

マネジメントアプローチとテクニカルアプローチのインプット結果をもとに、これまでのマイグレーションで使用されている4つのアプローチ方法を導入することで、企業にとって最適なITモダナイゼーションの基盤を構築することができます。

ITモダナイゼーション基盤とは、情報システム部門が業務的保有価値を高めていくために必要となる基盤です。

また、情報システム部門の在り方を変革させる必要があります。情報システム部門は、システム運用からシステム活用、売上貢献のための情報活用、新しいビジネスを生み出すための経営企画などの分野にシフトしていかなければなりません。

マネジメントアプローチ、テクニカルアプローチが導く情報システム部門の変革

ITモダナイゼーション基盤を構築することで、デジタル変革に必要となるデータや今後のビジネスに対するデータの収集を可能にします。

収集したデータを分析・活用することで、新たな問題点の気づき、原因分析、原因に対しての対応、改善策の実行などの対応や、高品質な意思決定を支援するデータ活用プロセスの構築を可能にします。

ITモダナイゼーション基盤を軸に、マネジメントアプローチ、テクニカルアプローチ、データ活用プロセスのサイクルを継続的に回していくことでシステムとしての価値および情報システム部門における業務的保有価値を向上させます。

ITモダナイゼーションを実現するためのサイクル

すでにマイグレーションを実施済みの場合であっても、改めて既存システムに対し、ビジネスの棚卸しや相関関係を明確にすることは、有効な手段と考えられます。ビジネスに対し客観的な分析を行うことで、これまでに見えてこなかった課題や本来目指さなければならないビジョンが見えてきます。そういった課題に対する情報システム部門としてのアプローチは、今存在している基盤からのデータ分析やコンサルテーションなどの手法を用いることで可能になります。

企業として目指すビジョンが明確になれば、ITモダナイゼーションの実現は難しいことではありません。

ユニリタでは、ITモダナイゼーションを実現するためのソリューションを各種ご用意しています。

ユニリタが提供するデジタル変革のための移行サービス

マイグレーションを検討されているお客様や既にマイグレーションを実施されたお客様、ITモダナイゼーションの実現でお悩みがあるお客様は、お気軽にご相談ください。

情報システム部門が今後も活躍できる場を作り、企業の将来を見据えたデジタル変革を実現できるよう、ユニリタがご支援させていただきます。

担当者紹介

中島 規彰

プロダクト事業本部
販売支援グループ 
販売支援チーム
中島 規彰

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帳票の仕分け・名寄せ・出力管理のBSP-RM

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