帳票と帳票システム用語集
あ
か
さ
た
な
は
ABC
アセント/ディセント/行間
文字のサイズを表す用語です。文字を描画する基準となるベースラインがあり、ベースラインより上のサイズをアセント、ベースラインよりしたのサイズをディセントといいます。 また複数行を描画する際の行間は、狭義ではベースラインの間隔を意味します。
インボイス
海外との取引に使用される帳票の一種で、主に輸出入の時に作成される請求書です。
輸入時のインボイスでは、日本で使用している帳票と比べると罫線がほとんど用いられていないことが多く、言い換えれば、罫線を多用し見やすく工夫されていることが日本の帳票の特徴でもあります。
オンデマンド印刷
フィルムや刷版を用いず、プリンタで印刷する方式を「オンデマンド印刷」という。単に即時印刷という意味でも使用されます。
従来、チラシやパンフレットの印刷物を制作する場合、印刷の「版」を作り、それを印刷機にセットして大量部数印刷するという方法をとっています。しかし、この方法では、コスト面から最低枚数として1,000部くらいが必要であり、50部や100部といった少部数での印刷は不可能でした。
これに対して、オンデマンド印刷では、印刷に必要な「版」を必要とせず、デザインデータから直接印刷するために、50部、100部といった少部数の印刷物を低価格で制作することが可能です。
外字
人名、住所などにはJIS第一、第二水準等で表現できない文字があります。それらの規格に含まれない文字は外字と呼ばれます。
規格において外字領域が決められているものや、メーカー固有の外字コード領域が設定されている場合もあります。メーカー固有の外字で印刷する場合、メーカー固有のさまざまな制限があります。
外字サーバ
外字を一元管理するサーバ製品群。クライアントサーバ型システムでは、クライアントごとに外字登録された内容が別々にならないよう、サーバにて外字を一括で管理する仕組みを持つ製品が、帳票システムに限らず多数存在します。
機種依存文字
文字データを扱う機種(PC、汎用機、スマートデバイス、携帯電話など様々)によって機種によって表示が異なったり表示できなかったりする文字のことです。
携帯電話の絵文字は、以前は機種(特に携帯電話キャリアの違い)によって表示できなかったり、絵文字が単語(文字)に自動変換されたりしていました。現在は扱えるものが統一された携帯電話の絵文字ですが、実際表示される絵文字の見た目は機種により異なります。
コントロールブレイク
帳票システムにおいて、複数レコードからなるデータで、ある項目が直前のコードと異なる値となった時に、合計行を印字する時などに使用される手法です。
具体的には、商品コード、部門コード、店コード、金額といった要素からなる複数のレコード(商品コード、部門コード、店コードの順でソートされている)を持つデータを順次読み込み、部門コードが直前のレコードと変わった(ブレイクした)時には部門計を印字、店コードが変わった(ブレイクした)時には部門計と店合計の双方を印字し改ページ、などのように、意味的にグループ化される内容ごとに制御(コントロール)を行うことを指します。
シフトイン/シフトアウト
汎用機で処理されるスプールデータで、2バイト文字(主に漢字)が連続する始端と終端に各々シフトイン/シフトアウトという制御コードを配置することにより、メインフレームプリンタに2バイト文字を印字する範囲を指示する際に用いられます。汎用機の種類によっては終端のシフトアウトがかならずしも存在しない可能性があるので注意が必要です。(改行コードの検出でシフトアウトされたと見なすのが一般的な動作仕様です)
スタートキャラクタ
本バーコードデータの始まりを表す文字。バーコードの種類によって異なり、CODE39では*(半角)、NW-7は”a”,”b”,”c”,”d”です。(JAN、ITFの場合は、文字ではなくスタートを表すバーパターンがあります。)
ストップキャラクタ
本バーコードデータの終わりを表す文字。バーコードの種類によって異なり、CODE39では*(半角)、NW-7は”a”,”b”,”c”,”d”です。(JAN、ITFの場合は、文字ではなくストップ表すバーパターンがあります。)
スプール
アプリケーションから印刷するときに、印刷データを直接プリンタへ送信するのではなく、一時的に別の場所に記憶し、後でまとめてプリンタへ送信すること。多くの場合、アプリケーションが印刷データを生成する処理は、プリンタの処理よりも速いため、アプリケーションはスプールすることにより、プリンタが印刷完了するのを待たずに次の処理が行えるというメリットがある。 一般的には印刷に限らず、ある処理の後続処理に時間がかかる場合に、一時的に別の場所に記憶した上で、それを後続処理が処理する方式のことをスプールと言う。メールソフトウェアでメールを送信する場合もスプール処理が行われている。
スラッシュ付きゼロ
0(数字のゼロ)とO(アルファベット大文字のオー)を見分けるために、数字のゼロにスラッシュ(/)を付けたもの。帳票では、データの見間違えを防ぐためにスラッシュ付きゼロで印字する場合がある。
制御コード
汎用語として場面によりその言葉の意味合いは多岐にわたります。ただし、帳票の世界においては、改行やシフトイン/シフトアウト、半角倍角、水平タブ・垂直タブなど、汎用機系スプールデータに含まれるプリンタ制御コード全般を指すことが多いです。
セパレーター
一般的には広く文字データの区切りとして挿入される文字のことを指します。しかし、帳票の世界では、一連のデータの中に帳票と帳票の区切りとして挿入される行のことを指す場合や、複数帳票を連続で印刷する際に帳票と帳票の間に目印として差し込む用紙(多くの場合はカラー用紙)を指す場合もあります。
丁合い(Collate)
丁合とは、印刷業界用語からきたものです。簡単にいえば、ページ揃え(ソート)です。5ページあるものを5部印刷すると、“1111122222333334444455555”となりますが、丁合させると“1234512345123451234512345”(フェイスダウン排紙の場合)または、“5432154321543215432154321”(フェイスアップ排紙の場合)のようになります。
帳票
「帳票」という言葉そのものは会計用語から来ており、「帳」は「帳簿」のことを「票」は「伝票」のことをそれぞれ意味しています。「帳簿」とは、会社や商店の取引を“記録”しておくもので、仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳、仕入帳、売上帳などを総称する表現です。一方、「伝票」とはお金の出入りや取引内容などを記入する紙片のことです。取引の詳細を明らかにし、何かのときには“証拠”として利用します。具体的には、入金伝票、出金伝票、振替伝票、仕入伝票、売上伝票などがあります。つまり、帳票とは“証拠”そして“記録”のことです。
泣き別れ
帳票で、特定の配布先に分類されるページが複数存在するときに、途中に別の配布先に分類されるページが挟まっている状態を表します。たとえば、5ページの帳票で、1~2ページ目が東京、3~4ページ目が大阪、5ページ目が東京に配布される場合、1~2ページ目と5ページ目は泣き別れしている状態と言えます。
ヌルプリンタ(NUL Printer)
システムの印刷テストで実際はプリンタで印刷まで行いたくない場合に登録しするプリンタのことです。Windowsの場合だと、プリンタドライバの設定でプリンタに接続するためのポートにNULポートを指定したものがヌルプリンタになります。
半角文字
ASCIIコードのみで表現可能な1バイト文字全般を、場面によっては汎用機やオフコンに見られる通常の漢字から半分の幅となる文字を指します。一般的には前者で使われることが多いです。一方、汎用機等の後者の環境では、半分の幅となる漢字と区別するため、漢字以外の英数字および仮名文字をANK(アンク)文字と呼びます。
倍角文字
半角文字に対し、汎用機系システムにおいて、通常の漢字より幅を広げて印字および表示した漢字については倍角文字と呼びます。まれに、マルチバイト漢字について倍角文字と呼ぶケースが見受けられますが、こうした文字は全角文字やワイド文字とするのが正しい表現です。
バイトオーダー
マルチバイトからなる文字や制御コードなどを、上位から数値化するか、下位から数値化するかを定義する用語。前者をビッグエンディアン、後者をリトルエンディアンなどと呼びます。汎用機系スプールデータを処理する際、バイトオーダーの考慮を忘れ、問題となります。また、オープン環境においてUTF-16で作成されたXMLなど、ファイル先頭に配置されたBOMによってリトルエンディアンかビッグエンディアンかを識別して文字エンコードを行わなければならない場合があります。
バーコード
バーコード(Barcode)は、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表す識別子。数字、文字、記号などの情報を一定の規則に従い一次元のコードに変換し、レジスターなどの機械が読み取りやすいデジタル情報として入出力できるようにしている。
非印字領域
物理的に印刷できない領域です。印字不可領域ともいいます。世の中の一般的なレーザプリンタは3mmくらい印刷できない領域が上、下、右、左にあると言えます(プリンタの方式によっては、まれに非印字領域のないものがあります。いわゆるふち無し印刷です)。この領域を無視してフォーム設計すると、フォームの印刷が切れる原因となります。またメーカーや機種によってバラつきがあるため、余裕をもってフォーム設計することをお勧めします。
プリンタ言語
文字通り、「プリンタ」に印刷をさせるための「言語(文字データの命令文)」です。プリンタ言語には、線や文章などの印刷する内容を記述する部分と、トレイ指定や部数指定などの制御命令を記述する部分があります。一般的に、プリンタドライバを使用した印刷より、プリンタ言語を使用した印刷の方が高速となります。Adobe社のPostScript、Canon社のLIPS4などがあります。
プリントサーバ
1つのプリンタに対して複数のクライアントから同時に印刷指示が出された際に、印刷要求を適切に処理する制御用のコンピュータのことです。印刷命令の制御をプリントサーバに集約することで、各クライアントにかかる負荷を軽減することができます。
ページ記述言語
プリンタに印刷させるための出力イメージを記述する言語(文字データの命令文)であり、プリンタはページ記述言語を理解し印刷を行う。PDL(page description language)とも言う。プリンタベンダ等により様々なページ記述言語が存在する。多くのページ記述言語はベクターイメージ情報でイメージを定義している。
AFP(エーエフピー)
「Advanced Function Presentation(高機能プレゼンテーション)」の略。帳票の見た目(プレゼンテーション)とデータを分離し、プレゼンテーションを共通の印刷資源として管理するアーキテクチャである。印刷資源はプリンタ側(専用のAFPプリンタ)で管理しイメージ処理が効率化される。また、業務アプリ側はデータ生成だけを行い、イメージ処理を行う必要がない。
ERP(Enterprise Resource Planning)
企業の持つ様々な資源(人材、資金、設備、資材、情報など)を統合的に管理・配分し、業務の効率化や経営の全体最適を目指す手法。また、そのために導入・利用される統合型(業務横断型)業務ソフトウェアパッケージ(ERPパッケージ)のこと。
アドビ システムズ社が開発した文書表示用のファイル形式です。プリンタの出力イメージを記述するためのページ記述言語の1つであるPostScriptから派生しています。 帳票を電子ファイル化する場合のデファクトスタンダートと言えます。
PostScript
アドビ システムズ社が開発したページ記述言語。PSと略される。「追伸」の意でPSと書くが、実際に追伸の英語がpostscriptであり、PostScriptの名称がこれに由来する。
RIP
Raster image processorの略で、ラスターイメージ(ビットマップ画像)を生成する処理、あるいは、処理を行うプリンタのコンポーネントを指します。 通常のコンピュータではマイクロプロセッサによって処理が行われますが、プリンタでは特化したハードウェアのRIPが使われます。また、プリンタの性能はRIP処理に依存する部分が大きくなります。
SAP R/3
SAP社のERPパッケージ。R/3の構造は、データベース、アプリケーション、プレゼンテーション(クライアント)の3階層のクライアントサーバシステムで、それぞれがハードウェアやOSに依存しないオープンな仕様になっている。 きめ細かい帳票要件に対応させるために別途帳票ツールを導入しSAP R/3と連携させている場合が多い。
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