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導入事例

発想の転換!メインフレームの延命ではなく Windows環境への移管のためにエミュレータを活用|三和倉庫株式会社様

発想の転換!メインフレームの延命ではなく Windows環境への移管のためにエミュレータを活用|三和倉庫株式会社様

危険物・毒劇物・医薬品の取扱いなど、法令に関する知識を含めた特別なノウハウを必要とする物流で強みを発揮しているのが、三和倉庫株式会社様(以下、三和倉庫)です。1970年代初頭から業務のITシステム化を進めてきた同社では、20年近く活用してきたメインフレームによる自社システムをWindows化するにあたり、ユニリタのエミュレータ「EXTES」を活用しました。エミュレータというと「メインフレームを使い続ける」という“延命”での用途が多い中、三和倉庫が採用したユニークなエミュレータ活用法についてお聞きしました。

導入製品・サービス

EXTES Plus

導入メリット

  • ホストコンピュータからWindowsへのデータ移管にエミュレータを活用
  • 1万本の移行を驚きの約2週間で完了
  • ハードウェアベンダへのアウトソースと比較し1/3以下のコストで移行を実現

人為ミスによる法令違反の回避のためにも システム化はいち早く

三和倉庫の特徴は、危険物・毒劇物・医薬品など、専門知識を必要とする分野の物流をもっとも得意とし、事業の中心に据えているということにあります。
同社の情報システム室 主査 内山孝浩氏は「専門的な分野の商品を扱うためには、ものの扱い方だけでなく法令などの知識も必要です。人為的なミスによる法令違反が起こらないよう、入力画面なども工夫された業務システムを、物流業界の中でも早くから採用したのです。」と、同社におけるIT化の背景を説明します。
三和倉庫が初期に導入した業務システムは、電電公社(現NTT)が通信回線経由で提供していた販売在庫管理サービス「DRESS」(ドレス)。1970年初頭という、ごく初期段階での導入となりました。
1993年には、メインフレームによる第1世代の自社システムを独自で構築。1997年の第2世代のシステム構築時にはオープン化も検討したものの、それまでのメインフレームに対するノウハウとオープン系で新たに必要となる知識のバランスを検討した結果、再びメインフレームを採用しました。
同社が脱メインフレームを目指すことになったのは、2002~2003年のホストコンピュータのサポート終了のタイミングで検討し始めた、第3世代のシステム構築を前にしてのことでした。

メインフレームは技術者が減っていることを懸念

「次のホストコンピュータの保守終了までには、新しい第3世代のシステムに移管したいというのが、構築を主導した情報システム室の方針でした。できれば1年間で新システムを構築したいという希望もありました。」と内山氏は説明します。
選択肢としては、次の3つが検討の候補として挙がりました。

  1. 物流業界で広く活用されているパッケージを導入
  2. Windows化してダウンサイジング
  3. メインフレームを使い続ける

内山氏は、検討のポイントを次のように説明します。
「パッケージ製品は『特殊な分野の製品取扱いが多い』という弊社の事情から、カスタマイズが膨大になり、導入メリットが見出せませんでした。
Windows化は、当時の段階でも既に一般的で、技術者も多く汎用性が高いという点がメリットです。しかし、セキュリティ面では不安がありました。

一方、メインフレームを使い続けるという選択肢は、セキュリティ面では問題はありませんが、技術者が減っているという点が大きなネックでした。実際、第2世代の段階ではアセンブラ言語によるプログラムも残っており、2000年代初頭で既に技術者を探すのも大変でした。 当然、運用コストも高くなってしまいます。また、システムの開発元に疑問点を投げかけても『○○のはず』という確信のない回答が返ってくることもありました。」(内山氏)
「限られた期間での構築」「セキュリティとコストのバランス」という点を中心に、情報システム室で検討を重ねた結果、採用したのはWindows化によるダウンサイジングを図るという、今後の展開も見据えたものだったのです。

意外に見落としがちなのがコンバートの時間と費用

三和倉庫株式会社

三和倉庫株式会社
情報システム室
主査
内山孝浩 氏

メインフレームからWindowsへの移管を進めるにあたり、大きな壁になったのが長年の運用で蓄積されたソースコードなどのメインフレーム資産のコンバートにかかる時間とコストでした。
「Windows環境への移管対象となるホスト資産はJCLやCOBOLソースで約1万本。ホストコンピュータのHDDやテープ装置にあるファイルをWindowsサーバに転送し、その際、コードコンバート、ファイル名の付け替え、フォルダ管理などの処理が必要となります。実は、この工程を事前に甘く見ていたのは大きな反省材料です。」と内山氏は当時を振り返ります。

コンバート対象となるメインフレーム資産
JCL:4500本
COBOLソース:3000本
COBOLコピー句:3000本
合計:約1万本

ハードウェアベンダに問い合わせたところ、ホストコンピュータからWindowsサーバへメインフレーム資産の移管を行うサービスもあったものの非常に高額で、とても追加予算として申請できるレベルではなかったといいます。
「こんなにコストがかかるなら、自社スタッフが手作業で…とも思いましたが、通常業務をこなしつつ行うには、手作業によるミスという“正確性”の問題が第1に考えられました。しかし、それ以上に大きかったのが、限られていた構築期間に間に合うのかという点です。」(内山氏)

手作業の場合、コードを書く時間だけでなく、当然、テスト期間も必要になり、構築期間がずるずると長引くことも考えられます。そんなときに出会ったのが、ホストコンピュータからWindowsへのデータ移管にエミュレータを活用するという、それまで考えたこともない手法だったのです。

“目からウロコ”のエミュレータによる資産移管

  1. お客様からの注文データが1日4回指定フォルダに転送される
  2. 物流出荷サービスの時間に合わせてスケジュール実行形式でデータ
    加工処理を経て基幹システムに連携、出荷作業指示~発送業務までの業務を遂行できる
  3. 基幹システムで作成した出荷通知データ、在庫データをEコマースシステムへ連携する
  4. 上記すべての処理をすべて無人化自動運用する。

本案件では、上記4つのポイントを踏まえてシステム構築をしています。

「もともとエミュレータとして『EXTES』は導入済みでした。そのときは確か、特に何かシステム要件があったわけではなく訪問してきたユニリタの営業担当の方に、Windows化の悩みについて半ば愚痴めいた話をしていたところ『EXTESで資産移管ができます』とアドバイスされたのです。」(内山氏)
「EXTES」を導入済みであったため、エミュレータの新規費用もかからず、「必要なデータが移行されたか」という確認リストがあれば、驚くほど簡単に移管作業が進むことがわかったといいます。
EXTESのエミュレータ画面を制御するAPIを利用して、下記の処理を自動で実行するプログラムを開発しました。

システム概要

システム概要

  1. 対象となるデータセット名を元にデータセット内のメンバー名をすべて取得し、ファイルへ出力
  2. 出力したファイルを読み込み、指定のフォルダ構成となるようファイル転送設定を変更しながら、 ファイル転送コマンドを実行

「手作業でコードを書いて1万本移行するのは、テスト期間まで入れたら何週間かかるかわからなかった中、2週間程度で完了したのは正直いって驚きました。ハードウェアベンダにアウトソースしたときのコストと比べても1/3以下というものでした。手作業によるコード作成ではないため人為的なミスの心配もありませんでした。」と内山氏は振り返ります。

「今回のケースでは、ユニリタの良い営業担当や良いSEに出会えたという点が大きかったです。エミュレータをもともと使っていたという縁だけではなく、メインフレームに関する深い知識を持っている技術者がユニリタにいたことが、今回の移管を成功させたポイントだったと思います。結局最終的には『人との出会い』ということでしたね。」と内山氏はインタビューを締めくくられました。

三和倉庫株式会社

  • 創立:1950年
  • 事業内容: 倉庫業、貨物自動車運送事業、通関業 、
  • 利用運送事業・運送取次事業、梱包荷造および小詰包装業、
  • 化学工業品の製造・加工 …ほか
  • ホームページ : http://www.sanwasoko.co.jp/
三和倉庫株式会社

関連製品・サービス

EXTES Plus

REXTES Plus

EXTES Plusは、PCからタブレット、スマートフォン間でさまざまな環境で稼働するホスト端末エミュレータです。

ホストアプリケーションのWeb化や、柔軟な価格体系、ライセンス形態などで大幅なコスト削減を実現し、既存資産を有効活用や内部統制対抗などメインフレームに関わる多くの課題を解決します。

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