Menu
HOME | 導入事例 | 情報通信 | 既存のシステム運用ノウハウをBSP-RMで継承|岡谷システム株式会社様

Case

導入事例

既存のシステム運用ノウハウをBSP-RMで継承|岡谷システム株式会社様

既存のシステム運用ノウハウをBSP-RMで継承|岡谷システム株式会社様

~基幹システムの再構築を計画通りに達成~

岡谷鋼機株式会社

岡谷鋼機株式会社

1669年(寛文9年)に名古屋鉄砲町(現:本社所在地)で「笹屋」という暖簾を掲げて創業して以来、330年以上の長い歴史を持つ岡谷鋼機株式会社(以下、岡谷鋼機)は、名古屋を代表する総合商社です。

また、同社グループ会社の岡谷システム株式会社(以下、岡谷システム)は、販売管理、経理、財務管理システム、工程管理システム、生産管理システム、物流管理システムなどのシステムインテグレーション事業をはじめ、鋼材流通業界向けの販売管理システム「鋼の管理」や管工機材業界向けの販売管理システム、不動産賃貸管理、倉庫管理システムなど、オリジナルパッケージソフトの開発、販売などを手がけています。

岡谷システム株式会社

岡谷システム株式会社

岡谷鋼機では、岡谷システム株式会社と共同で、2003年から基幹システムの最適化およびダウンサイジングにかかる大規模プロジェクトをスタート。A-SPOOLでの帳票の仕分け・配布処理をBSP-RMへ移行し、合理的な統合運用管理体制を実現しました。プロジェクトの詳細等について、岡谷鋼機経理本部システム企画部のプロジェクトリーダーの阿部賢一氏、岡谷システム開発本部販売ソリューション部リーダーの後藤成功氏、同販売ソリューション部の藤原崇氏にお話を伺いました。

導入製品・サービス

BSP-RM

導入メリット

  • 大量の帳票印刷業務を統合管理
  • ユニリタの手厚いサポートによりスケジュール通りにシステムを構築

基幹システムの抜本的な最適化を図りTCOの大幅な削減を狙う

岡谷システム株式会社

岡谷システム株式会社
開発本部販売ソリューション部
リーダー 後藤成功氏

岡谷鋼機では、長らくメインフレームによる基幹システムを運用してきました。しかし、運用負荷・コストは増加の一途にあり、新旧システムが混在して緊急時の迅速な対応の困難さなどが浮き彫りとなりました。加えて、ハードおよびソフト環境の保守サポートが終了することもあり、新たな基幹システムの再構築を決定しました。

同社では、2003年12月にプロジェクトを設立し、IBM System-iへのダウンサイジングによるTCOの削減を目的にすると共に、これからの同社を担う新たな基盤として、社内外のビジネス変換に迅速に対応できるよう、バッチ処理からリアルタイム環境へのパラダイムシフトを目指しました。

プロジェクト名は社内公募により「SIRIUS(シリウス)」と名付けられました。SIRIUSは、Sasaso(=最適調達パートナー)、Integrated Realtime Information for USefulnessの頭文字を採って命名され、従来の基幹システム(ORION)をはじめ、過去からのシステム資産を統合しつつ、リアルタイム化の実現に加え、さらなる利便性の向上を図ることが掲げられました。

阿部氏は「SIRIUSは最も明るい恒星です。最適調達パートナーとして恒久的に最も輝ける地位の確立に貢献する、という思いを込めて名付けました。その思いは社員全員に周知徹底でき、社内公募でプロジェクト名を付けることは、関係者の意識向上も含め大きな意義があると思います」と語ります。

BSP-RMの導入で従来の運用体制をスムーズに継承

岡谷システム株式会社

岡谷システム株式会社
販売ソリューション部
藤原 崇氏

プロジェクトでは、2004年1月から概要設計を開始し、2004年8月からは詳細設計の段階に入りました。システムをデザインしていく上で浮上した問題の1つが、帳票データの仕分け作業および配布に関する問題でした。同社ではA-SPOOLを使用していましたが、検討を重ねた結果、BSP-RMの採用を決定しました。

その背景について、後藤氏は次のように語ります。「今まで実現していたことは、A-SPOOL上でカスタマイズしていた機能も含め、新システムでも全て実現するようにと考えました。自社開発することも考えましたが、最終的にBSP-RMに決定したのです。何か問題が発生しても、スピーディかつ柔軟に対応してくれるしっかりしたサポートが必要不可欠と考えました。その点、ユニリタはA-SPOOLからの実績もあり、安心してまかせられると思いました」。

また、同社では1998年から1999年にかけてペーパーレス化の取り組みのなかで、既に紙ベースの帳票を電子帳票化し、A-SPOOLをカスタマイズして各部署への配布を行うオペレーションが確立していました。この電子帳票をBSP-RMでスムーズに処理できることも選定の理由となりました。さらに、ユニリタ独自のライセンス交換サービスによるコストメリットも理由の1つでした。

適正な移行期間とコストで、シームレスな統合管理を実現

テキスト

岡谷鋼機株式会社
経理本部システム企画部
プロジェクトリーダー 阿部賢一氏

2006年からは第一次業務システム(ストレートコンバージョン)の本稼働に至り、この段階で、BSP-RMへの移行作業がスタートしました。この過程でゼロ頁配信問題にかかる大量インデックス処理によるパフォーマンスの低下といった問題や、サーバスペックを上回る負荷、制御コードの問題などが出てきましたが、プラグインの組み込みや作り込みなどの対応で解決しました。

阿部氏は「大規模なシステム移行では何が起こるかわかりません。ある意味で想定通り問題が発生したわけですが、やはり、手厚いサポートは重要な要素でした。ユニリタの協力によって迅速に対処できたため、今回のプロジェクトは遅延なく進められました。往々にしてスケジュール変更を余儀なくされることが多いなかで、スケジュール通り進捗できたことに、関係者の方々に感謝しています。」と語ります。

新システムでは名古屋本社にあるBSP-RMサーバから、日本全国200箇所規模の各拠点・部署に設置されたプリンターにデータが配信されます。帳票処理量は日次で約1340帳票、約120万頁/月に上ります。目的通り、これまでA-SPOOLで行ってきた全ての処理を、過去の資産を活かす形でBSP-RMに反映できました。また、新しいオープン系システムの帳票類もBSP-RMで対応し、全システムの帳票を統合管理できるようになりました。

藤原氏は「メニューの文言を含め、現場のスタッフが違和感なくこれまでの運用方法でオペレーションができ、ユーザに余計な負荷をかけず、スムーズに受け入れてもらえたことは、大きなポイントだったと思います」と語ります。

また、阿部氏は「今回、全システムの最適化に伴って開発や運用基準の見直し、プログラムと仕様書などのドキュメント類の整備など、混沌としていた部分を洗い出して可視化する効果もありました。結果的に、J-SOX法など内部統制として求められる要件を整備することにつながったのはとても良かったと感じています」とプロジェクトの成果を語ります。

まさに、グループを挙げてITインフラの最適化に取り組み、ベストプラクティスともいえる成果を出したSIRIUSプロジェクト。今後は、新たな機能の追加やサーバスペックの増強などを予定しており、これからの進展が実に楽しみです。

BSP-RMによる新帳票システムの概念図

岡谷鋼機株式会社

  • 事業内容 : 鉄鋼、電子・電気機器、自動車用部品、住設機器などの調達・販売
  • 設立 : 1669年(寛文9年)
  • ホームページ : http://www.okaya.co.jp/
岡谷鋼機株式会社

岡谷システム株式会社

  • 事業内容 : システムインテグレーション、パッケージソフトの開発など
  • 設立 : 1979年
  • ホームページ : http://www.okaya-system.co.jp/
岡谷システム株式会社

関連製品・サービス

帳票の仕分け・名寄せ・出力管理のBSP-RM

帳票の仕分け・名寄せ・出力管理のBSP-RM

BSP-RMは、さまざまな業務システムで生成されるデータを利用者の用途に合わせて仕分けや名寄せを行い、帳票作成ツールやプリンタ、電子帳票システムをつなぐ統合レポート管理製品です。

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

CONTACT

お問い合わせ

アイコン mail

製品に関するお問い合わせ

アイコン book

デモ動画・資料
ダウンロード