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導入事例

A-AUTOの実績を活かしてオープン化を推進|株式会社神戸製鋼所様

A-AUTOの実績を活かしてオープン化を推進|株式会社神戸製鋼所様

~推進メンバーの情報共有と万全な準備により短期間でスムーズな移行を達成!~

株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)は、1905年の創業以来、日本および世界の鉄鋼産業をリードしてきました。鋼板、線材といった鉄鋼・溶接製品をはじめ、アルミ・銅、産業機械、建設機械など、さまざまな分野でトップシェアを誇っています。

グループ会社のコベルコシステム株式会社(以下、コベルコシステム)はこれら製品の設計、生産計画や物流などの各種分野でコンサルティングからインテグレーション、運用アウトソーシングまでを一貫して行っており、データセンターなどのIT基盤ソリューションにも強みを発揮しています。

コベルコシステム株式会社

コベルコシステム株式会社

神戸製鋼では、コベルコシステムと共同で本社系業務システムのオープン化を進めており、そのなかで2006年からユニリタのジョブ管理ツール「A-AUTO(エーオート)」を使った本社新会計システムへの移行に着手。実質1年という短期間で、大規模な会計システムの移行を成功させました。この取り組みについて、神戸製鋼IT企画部の古賀 信貴氏、関東 正裕氏、コベルコシステム本社・技開システム室、担当課長である中西 正樹氏、大久保 誠司氏にお話を伺いました。

導入製品・サービス

A-AUTO(オープン)

導入メリット

  • A-AUTOの実績を活かしてオープン化を推進
  • ユニリタが持つ豊富な実績とサポート力が推進に貢献

次世代へ向けたIT業務基盤のオープン化を積極的に推進

株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所
IT企画部 古賀 信貴氏

神戸製鋼本社部門では、メインフレームによるIT基盤を刷新し、2012年3月までにオープン・システムへの移行に向けた取り組みを進めています。従来の環境では、法改正などに伴うシステム改変が発生すると、その都度システム改善が必要となり、多額の維持コストがかかっていました。また、度重なる変更や改善等でシステムが複雑化し、全体を統制・管理することが難しくなるという問題も少なくありませんでした。

このような状況を踏まえ「業務パッケージを最大限に活用したオープン・システム」を新システムにおける軸足に定め、今後のシステム改変やシステム拡張に対し柔軟に対応し、低い運用コストで可用性の高い基盤づくりを目標に設定しました。

同社では、2006年頃から本社会計システムの刷新に向けて本格的な検討段階に入り、業務パッケージを中心とする新しいシステムデザインを企画・設計、2007年4月からはテスト環境を構築し、本格的な開発作業に向けた準備作業がスタートしました。

この新会計システムのジョブ管理には、ユニリタのA-AUTOを採用しました。古賀氏は「これまで、ホスト上では自社開発の運用ツールを用いてきておりましたが、オープン系の推進に伴い、財務、人事労務などのオープン系システムのジョブ管理にA-AUTOを採用させていただいていました。今回も同じA-AUTOを採用させていただきましたが、現状の運用管理面において、問題となる部分はなく、A-AUTO以外のジョブ管理ツールを導入する理由は見あたりませんでした」と語ります。

プロジェクトメンバー全員が共通の意識で移行に取り組む

株式会社神戸製鋼所

株式会社神戸製鋼所
IT企画部 関東 正裕氏

このプロジェクトで最も重視したのは入念な準備、およびメンバー選定を含めた体制作りです。短期間で大規模な会計システムを確実に移行させるために、プロジェクトに関わる全員のコンセンサスを徹底し、共通認識を持って移行作業を進めることが重要と考え、仕様をしっかりと固め、個々のメンバーの意識ベクトルを合わせることに注力しました。

「ピーク時には100~200名近いメンバーが関わる大きなプロジェクトです。メンバー全員が一致団結してはじめて成功する、と考えました。準備には入念に時間をかけ、万全を期して望んだので、実質的に半年という短期間で開発を行うことができました」と中西氏は語ります。

開発にあたり、一番苦労したのは現行システムと新システムとの結果を付き合わせ、検証を行う「現新照合テスト」だったようです。毎日のように結果を突き合わせ、新システムの正当性を調べるという、極めて地道な作業です。担当者が単独で行うとミスが発生したり、パフォーマンスが落ちる懸念がありました。また、ひとつの確認に2~3ヶ月はかかることが予想されました。そこで、旧システムの運用担当者にも協力してもらい、負荷を分散して効率的に作業を行えるような体制を作りました。

コベルコシステム株式会社

コベルコシステム株式会社
SO本部 第1ソリューションサービス部
本社・技開システム室
担当課長 中西 正樹氏

また、関東氏は「システム間インターフェース処理のジョブ管理として導入効果を期待したA-AUTOでしたが、EAIツールのコントロールなどで苦労しました。また当初は、A-AUTOのテスト環境を作ることを考えていなかったのですが、本番環境だけでは不十分と考え、ジョブ管理についても入念にテストを実施しました」と当時の苦労を振り返ります。

これらの作業では、ユニリタのサポート力も大いに貢献したようです。大久保氏は「わからない事が発生し、ユニリタの担当者にメールで質問したところ、ものの20~30分で返事が返ってきました。毎回のメールに迅速、丁寧に対応してもらったおかげで、検証作業は滞ることなく、スムーズに進めることができました」と評価します。

万全のフォーメーションで、ついにシステム移行が成功

コベルコシステム株式会社

コベルコシステム株式会社
SO本部 第1ソリューションサービス部
本社・技開システム室
大久保 誠司氏

2008年4月。いよいよプロジェクトは本番切り替えのフェーズを迎えました。まさしく、プロジェクトの総仕上げであり、ミスは許されません。同社では、2008年3月期決算までは旧システムで処理し、旧システムを並行運用させたまま、新システムをカットオーバーすることで、本決算のデータを本番に反映させて完全移行させる、というプロセスで作業を実施しました。

この移行作業をプロジェクトメンバーだけでなく、旧システムの運用、開発担当者と密に連携し、万全を期したフォーメーション体制で作業にあたりました。また、プロジェクトには旧システムの担当者が加わっており、双方のシステムを熟知したメンバーが中心となって作業を進めることで、移行後の運用もスムーズに実施することができました。これらが、移行が成功した大きなポイントと言えるでしょう。

2008年5月、新会計システムは大きなトラブルもなく、短期間での完全移行を果たしました。綿密な計画と万全のフォーメーション、そして参画メンバー全員の熱意が大きく実を結んだのです。同社では、この実績をベースにして、既に2010年4月の2次開発の稼働に向けて作業を進めています。今後は、本社の各カンパニー間のデータ接続の形態を共通化し、全カンパニーのシステム統合、さらにはグループ全社のシステム統合を目指しています。神戸製鋼とコベルコシステムの新たなチャレンジは、まだまだ続きます。

A-AUTOを使った神戸製鋼本社新会計システム概念図

株式会社神戸製鋼所

  • 事業内容 : 鉄鋼関連事業、電力卸供給事業、アルミ・銅関連事業、機械関連事業、建設機械関連事業、不動産関連事業など
  • 創業 : 1905年
  • ホームページ : http://www.kobelco.co.jp/
株式会社神戸製鋼所

コベルコシステム株式会社

  • 事業内容 : コンサルティング、ビジネスシステム/ネットワークの設計、開発、保守、アウトソーシングサービスなど
  • 創業 : 1983年
  • ホームページ : http://www.kobelcosys.co.jp/
コベルコシステム株式会社

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